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(ほろほろ鳥)6月の編集後記

いま絵本新人賞の選考が佳境を迎えていますが、新人賞に応募されるメリットは、賞を取ることだけではありません。今月刊行した『ルッキオとフリフリ 大きなスイカ』は、選からもれましたが、読んだ者に強いインパクトを与える作品でした。それがご縁となって担当者との長い「熟成期間」を経て満を持しての刊行となりました。ぜひ、本屋さんで手に取って見て頂ければ、このふしぎなインパクトを共有していただけると思います。さて、長らくご愛読いただいている『講談社 絵本通信』ですが、この形での更新は、これが最後。スマホからも見やすく、SNSやツィッターなどとも連動して大幅に、リニューアルします。今よりもっと、こまめに情報発信できるようになります。またリニューアルを記念してプレゼント企画もありますので、ぜひぜひチェックをよろしく御願いします。(ほろほろ鳥)

 
次回は2014年7月31日更新予定です。
 
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第32回講談社絵本新人賞受賞作『ぼくと おおはしくん』刊行記念 デビュー日記連載中!
生きているのがつらいと思っているきみへのメッセージ

イラスト/高島尚子

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講談社創業100周年記念出版
講談社の創作絵本
『エゾオオカミ物語』
◆あべ弘士/作
◆読み聞かせ:5歳から ひとり読み:小学校低学年から
どうぶつの絵本/自然や環境の話/いのちの話
内容紹介
そのむかし、エゾオオカミはエゾシカを食べ、アイヌの人々と共存していた。それが、人々に捕らえられ、殺され、ついに一頭も見られなくなってしまったのは、たった100年ほど前のこと――。シマフクロウの語りにのせて、わたしたちが知るべき人間と動物の歴史のひとつを、しずかに教えてくれる絵本。
作者からのメッセージ

メッセージ
著者紹介
あべ弘士
1948年、北海道生まれ。1972年から25年間、旭川市の旭山動物園に勤務。飼育係として、ゾウ、アザラシ、ライオン、フクロウ、ゴリラ、ラクダ、ペンギンなどさまざまな動物を担当するかたわら、タウン誌への執筆をきっかけに絵本執筆を始める。いきものの生死に深く関わるという体験から培われた力強い作風と、動物たちに向けたユーモアあふれる温かい視線は独特で、子どもから大人まで多くの支持を得ている。1995年、『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞を受賞。そのほかの受賞歴に、『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズ(文溪堂)で赤い鳥さし絵賞、『どうぶつゆうびん』(講談社)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞など。旭川市在住。
担当者のうちあけ話
100周年絵本を依頼して、あべさんが「“雪の絵本”を描く!」と言ってくださったのは、もう2年もまえのこと。それから、冬の旭川、夏の旭川、折々に訪ねるのですが、なかなかその“雪の絵本”の全貌は明らかになりません。あっという間に2008年。春のボローニャブックフェアにゲラ(印刷をした途中の段階のもの)をもっていけるように! という局長命令があったのですが、かなわず。気づいたら、同時刊行の4人の中でもっとも後ろをゆくことになっていました。その春も終わり夏になる頃、ついに、あべさんから「すごい絵が描けたよ」という連絡が。(J)それが、エゾオオカミのお話だったのです。「え、雪じゃないの? 話が違うじゃん!」と思いながら、絵を見たら、もう、前の話なんてふっとぶくらいぞわぞわしてしまいました。――というわけで“雪”がテーマではなくなりましたが、舞台はもちろん、雪の大地・北海道。しかも、“エゾオオカミ”は、あべさんが動物園で働くきっかけとなった、いわくつきの動物。あべさんにとっても、記念すべき作品となったようです。今はもう会うことのできない、エゾオオカミ。ぜひこの絵本で対面してください。(J)
関連図書
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講談社創業100周年記念出版
講談社の創作絵本
『えほんのこども』
◆荒井良二/作
◆読み聞かせ:4歳から ひとり読み:小学校低学年から
読み聞かせに/アートを感じる絵本
内容紹介
大きな絵本から飛び出した、小さな「えほんのこども」たちが、
世界中に飛び出して、いろんなお話を届けます。
「絵本のすばらしさ」を感じさせてくれる、
世界的絵本作家・荒井良二の傑作!
作者からのメッセージ

メッセージ
著者紹介
荒井良二(あらい りょうじ)
1956年、山形県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。1986年、第4回チョイス(玄光社主催)に入選するなど、イラストレーターとして活躍した後、1990年に処女作「MELODY」(トムズボックス)を発表し、絵本を作りはじめる。「うそつきのつき」(内田麟太郎・文、文溪堂)で小学館児童出版文化賞、「なぞなぞのたび」(石津ちひろ・文、フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展特別賞、「森の絵本」(長田 弘・文、講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。2005年に、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞する。その他、『そのつもり』『おばけのブルブル』(ともに講談社)など、多くの絵本作品がある。初めてアニメーションを手がけた「スキマの国のポルタ」では、2006年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞している。

荒井良二オフィシャルサイト www.ryoji-arai.info
担当者のうちあけ話
 2007年12月に、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で荒井良二さんが特集されました(その後、番組を収録したDVDもNHKエンタープライズから出ています)。番組の中で荒井さんが制作していた作品がこの『えほんのこども』です。「あの絵本はいつ出るの?」といろんな人から聞かれ続けること1年、待ちに待った発売となりました。
(若) 荒井さんの制作のようすを実際にそばで見ていて印象的だったのは、ページ構成や構図を考える前に、とにかく手を動かそうとされていたことです。子どもが絵を描くように……。そうして『えほんのこども』は、「絵本を読むこと」「絵本を描くこと」のよろこびが伝わってくる、すばらしい絵本になりました。絵本作家・荒井良二の代表作になると、私は思っています。(若)
関連図書
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講談社創業100周年記念出版
講談社の創作絵本
『とうさんの あしの うえで』
◆いもとようこ/作・絵
◆対象年齢:3歳から ひとり読み:小学校低学年から
読み聞かせに/いのちを考える/環境を考える/動物の絵本
内容紹介
コウテイペンギンの夫婦は、命をかけて、
たったひとつの卵を守り、育てます……。
心あたたまる絵とともに、命の重さを
子どもに伝える絵本!
作者からのメッセージ

メッセージ
著者紹介
いもとようこ
兵庫県生まれ。絵本作家。貼り絵の手法による、心あたたまる世界は、幼児からおとなまで、幅広く愛されている。『ねこの絵本』(講談社)、『そばのはなさいたひ』(佼成出版社)で、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本I』(講談社)で、同展グラフィック賞を受賞する。その他、『とんとんとんのこもりうた』『子どもとお母さんのためのお話』『子どもとお母さんのための童謡』(いずれも講談社)など、多くの作品がある。
●いもとようこのホームページ
http://www.imoto-yoko.co.jp/
担当者のうちあけ話
(若)などと名のっている私ですが、じつは娘が2人います。『とうさんのあしのうえで』は、南極にすむコウテイペンギンの話なのですが、いもとさんから原稿をいただいたとき、どうしても自分に置きかえて読んでしまいました。ひとつの卵をかえすために、ペンギンの父さんが捧げる苦労はなにしろ壮絶です。マイナス50度の厳寒の中、卵が凍ってしまわないよう、(若)立ったまま卵をあしの上にのせてあたためます。4か月間何も食べず、体重は半分くらいになってしまうそうです。それにひきかえ、人間の父親……というか私なぞ、新しい命を育てることに対してどれだけの覚悟があるものか。製本される前の段階で、家に持ち帰って娘に読み聞かせましたが、読んでいる自分のほうが涙が出そうになって困りました。(若)
関連図書
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『てんごくの おとうちゃん』
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講談社創業100周年記念出版
講談社の創作絵本
『てんごくの おとうちゃん』
◆長谷川義史/作
◆読み聞かせ:5歳から
泣ける話が読みたいとき/父と子のお話が読みたいとき/関西弁の本
内容紹介
はいけい、てんごくのおとうちゃん
げんきにしてますか。

天国にいるお父ちゃんへの「ぼく」からの手紙。
時おり思い出す、少ないけれど大切な
「ぼく」とおとうちゃんとの思い出が
ひとつひとつ語られていきます。
作者からのメッセージ

メッセージ
著者紹介
長谷川義史(はせがわ よしふみ)
1961年、大阪府生まれ。おもな絵本に『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)、「いいからいいから」シリーズ(絵本館)、『おこる』(文・中川ひろたか/金の星社)、『スモウマン』(文・中川ひろたか)『いろはのかるた奉行』(以上、講談社)など。『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で第34回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で第13回日本絵本賞、第57回小学館児童出版文化賞を受賞。
担当者のうちあけ話
100周年記念の絵本をお願いしたときに、早くに亡くした自分の父親のことを
いつかきちんと描きたいと思っていた、と話してくださった長谷川さん。
お父さんがいない、ということを、人は簡単に「かわいそう」といってどこか特別扱いするけれど、
本当にそうなのかな……とこのお話を読むと思います。
それくらい、「ぼく」は無理せず前向きに、「おとうちゃん」に語りかけます。
(ス)そのつながりのあったかさに、涙が出るのです。
私的な絵本だからこそたくさんの人に見てほしい、と長谷川さんもメッセージに書かれていますが、私も、多くの人がこの“人のつながり”のあったかさを
感じてくれたらいいなと願っています。(ス)
関連図書
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『おおきくなったかな?』
講談社の幼児えほん
『おおきくなったかな?』
◆リンネ・ビー/作
◆野坂悦子/訳
◆読み聞かせ:1歳半ごろから
初めての読みきかせ、語りかけに/お医者さんへ持って行きたい絵本/健康診断のまえに読みたい絵本
内容紹介
レオンは、今日、ママといっしょにお医者さんへ行きました。どのくらい大きくなったか、みてもらうのです。身長や体重を測ったり、胸の音をきいたり……。健康診断についての解説も入った、幼児絵本です。
作者からのメッセージ
・訳/野坂悦子さんからのメッセージ

 この絵本を手にするたび、オランダでの日々がよみがえります。健康診断を受けにいった日。小さな息子をバギーに乗せ、健康相談所にむかって、運河沿いの木立の道をドキドキしながら歩いていきました。国が違うと子育ての仕方も異なり、はじめはずいぶんとまどいましたが、そのうちに、はっと気がつきました。「どんなやり方をしても、愛情さえあれば子どもはちゃんと育つんだ!」ってね。
 お話に出てくるレオンも、青い服を着たママも、やっぱりドキドキしているはずです。「客観描写と、お医者の先生のセリフだけでつづられた文章を、親しみのもてるものにしたい」「言葉をうまく話せないレオンの気持ちを、どうやって日本語にできるだろう?」と、ずいぶん悩みました。なによりレオンを、元気のある、生きている子どもにしたかったから。いい本になってよかったね、レオン!
著者紹介
リンネ・ビー
1974年ベルギー、アントワープ生まれ。子どものころの夢は獣医だったが、美術学校で学び、出産を機に絵本の制作を始める。現在、ベルギーで最も注目を集める新進作家のひとり。本書を含む幼児絵本のシリーズは、15か国以上の国で翻訳出版され、世界中の親子に愛されている。本書の主人公の名まえは、自分の子どもから取っており、赤ちゃんに向けての絵本作りを楽しんでいる。

野坂悦子(のざか えつこ)
東京生まれ。1985年にオランダへ渡り、フランスを経て、1990年に帰国。翻訳作品『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社)で、産経児童出版文化賞大賞を受賞。他にも、『とくべつないちにち』、『ちいさなあかちゃん、こんにちは!──未熟児ってなあに』(ともに講談社)、『かえるでよかった──マックス・ベルジュイスの生涯と仕事』(セーラー出版)など、多数の作品の翻訳を手がける。また、「紙芝居文化の会」海外担当として、各地で講座や講演活動をつづけている。
担当者のうちあけ話
 乳幼児健診は新米ママにとって、ドキドキの経験です。子ども以上に緊張してしまうママも多いと思います。「もしなにか怖いことを言われたらどうしよう……」インターネットのママサイトには、「どんなことをきかれたか?」とか「こんなことがあった」という書き込みが増え、きかれることだけはできるようにして行かなくては……などと、なんだか本末転倒なことが起こっています。この絵本は、(K)子どもにとっても、親にとっても、健康診断は怖いものではないということを訴えたいと企画しました。子どもの成長を確かめ、不安なことは逆に先生や保健師さんに質問して、不安を解消する場であるということを知っていただき、安心して健診に行ってもらえたらと思います。お子さんをお医者さんへ連れていくときや予防注射を受けるときにもぜひ読んでいただきたい1冊です。(K)
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『かぜ ひいちゃったかな?』
講談社の幼児えほん
『かぜ ひいちゃったかな?』
◆リンネ・ビー/作
◆野坂悦子/訳
◆読み聞かせ:1歳半ごろから
初めての読みきかせ、語りかけに/病気や具合の悪いときに読みたい絵本/お医者さんへ持っていきたい絵本
内容紹介
ロザリーは風邪をひいてしまったみたい。お熱もあるし、鼻水もたくさん出てきます。お医者さんがやってきました。風邪のときに親子で読みたい絵本です。解説では、自宅でできるホームケアについても触れています。
作者からのメッセージ
・訳/野坂悦子さんからのメッセージ

 目のとろんとしたロザリーを見たとたん、体温計の冷たさ、シロップのお薬が甘苦かったこと……体の中に眠っていた感覚が、いっせいによみがえってきました。とはいえ、「赤ちゃん」にむけて、絵本を訳すのは挑戦でした。子育て中の編集者の、力強い励ましを受け、二人三脚で言葉を練りあげていったのです。
 おやっ、よく見たら、ママもお医者さんも、レオンの本と同じ服を着ていますよ。レオンとロザリーは、もしかしたら、お姉ちゃんと弟なのかもしれませんね。ロザリーの絵本でも、先生やママの「顔」は登場せず、だからこそいっそう大人の皆さんは、このお話を身近に感じるでしょう。だって、本を読む「あなた」が、ロザリーのママになるのですから。お子さんが元気なときも、「ロザリーはこうだったねえ」と、いっしょに本の世界を楽しんでください。
著者紹介
リンネ・ビー
1974年ベルギー、アントワープ生まれ。子どものころの夢は獣医だったが、美術学校で学び、出産を機に絵本の制作を始める。現在、ベルギーで最も注目を集める新進作家のひとり。本書を含む幼児絵本のシリーズは、15か国以上の国で翻訳出版され、世界中の親子に愛されている。本書の主人公の名まえは、自分の子どもから取っており、赤ちゃんに向けての絵本作りを楽しんでいる。

野坂悦子(のざか えつこ)
東京生まれ。1985年にオランダへ渡り、フランスを経て、1990年に帰国。翻訳作品『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社)で、産経児童出版文化賞大賞を受賞。他にも、『とくべつないちにち』、『ちいさなあかちゃん、こんにちは!──未熟児ってなあに』(ともに講談社)、『かえるでよかった──マックス・ベルジュイスの生涯と仕事』(セーラー出版)など、多数の作品の翻訳を手がける。また、「紙芝居文化の会」海外担当として、各地で講座や講演活動をつづけている。
担当者のうちあけ話
 このかわいい絵本は、ベルギーのリンネ・ビーさんが描いた絵本です。1年前のボローニャのブックフェアで、N部長とほろほろ鳥さんが「かわいい!」と言ってゲットしてきた絵本なのです。今回幼児絵本の新シリーズとして、本国のものより少し小さいサイズで出させていただきました。今年のボローニャブックフェアでは、著者のリンネ・ビーさんと実際にお目にかかり、サイズダウンのことともに、ある相談をしました。それは……。ロザリーがお熱を測ってもらっているページの絵について。じつは、ここの部分、ベルギー版では、おしりで熱を測っていたのです! 事前の調査で、「日本では、おしりで熱を測ることは珍しく、違和感を感じる」という方が多かったため、描き直していただこうと、(K)著者に直接お願いしたのでした。リンネさんは快く承諾してくださり、日本版ではママが脇の下でお熱を測っています。外国の絵本は、間に入ってくださる代理店の方を通してのやりとりが多いですが、この絵本では、直接著者の方にお目にかかり、リンネさんのお子さんの写真を見せていただいたり(レオン、ロザリーのモデルです!)お話をうかがったりして、愛着が倍増したように思います。(K)
関連図書

講談社の幼児えほんシリーズ オリジナルミニバッグ応募者全員プレゼント!!
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『すましたペンギンさんきょうだい』
◆あいざわあゆむ/文
◆おかむらしまこ/絵
◆読み聞かせ:3歳から ひとり読み:6歳から
読み聞かせしたいとき/声に出して読みたい絵本/若い女性にもおすすめ
内容紹介
すましたペンギンさんきょうだい。どんなときもすまし顔。楽しいはずの遊園地に出かけても、すましたまま。でも、お母さんとはぐれて、迷子になってしまい……。

オフィシャルホームページ
http://www.sumapen.com/index.html
作者からのメッセージ
・文/あいざわあゆむさんからのメッセージ

このすましたペンギンたちは、容姿は別として、わたしそのものです。ついつい気取ってしまって、かっこつけてしまって、でも、ほんとは……っていうことばかりで、 おまけに寂しがりや。傷つくのがこわいから、弱い自分を認めたくないから、すましてしまうのかもしれません。このお話でペンギンたちが直面するエピソードは、わたしの子どもの頃の実体験です。その時の心細い気持ちは、いまだに、鮮明によみがえります。今でも私は、心細く、誰かを求めながらも、ついすましてしまっているのかもしれません。そんな自分という人間の弱さと可笑しさを、素直にお話にできたことがうれしかった。きっと同じようにすましてしまう読者さんは、たくさんいると思うんです。そんな読者さんとちょっと似ているペンギンたちを可愛がってもらえれば、 と思います。

・絵/おかむらしまこさんからのメッセージ

2006年2月、一緒に絵本つくりませんか? って、知り合いのコピーライター(あいざわさん)に、自分の作品ファイルを渡しました。その中から、一枚のペンギンのイラストにお話をつけてもらったのが、この絵本のおおもとです。海外ブックフェアでの売込みをきっかけに、初めての国内出版。たくさんのつながりに心から感謝します。 「さんきょうだい」に負けず劣らずいいキャラの、お母さんペンギンにも注目。色鮮やかで楽しい絵本になりました。
著者紹介
あいざわあゆむ(相澤 歩)
1968年山梨県生まれ。神奈川県育ち。早稲田大学社会科学部卒。広告制作会社勤務。
http://ayucafe.exblog.jp/
http://ayutransit.exblog.jp/
http://ayulivre.exblog.jp/

おかむらしまこ(岡村 志満子)
1974年東京都生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。広告制作会社勤務を経てフリーのデザイナー・イラストレーターに転向。著作に、『UNDER GROUND(アンダーグラウンド)』(La Joie de lire/スイス)がある。
http://www.geocities.jp/shimako_oka/index.html
担当者のうちあけ話
このペンギンたちとは、たまたま出会ったのですが、その表情が印象に残りました。すましてる……というか、ふてぶてしく思えて、あんまりかわいくなかった……んですが、ずーと見てると、もしかしてかわいいかも、と思えてきました。そんなペンギンたちをみなさんにもご覧いただければと思います。
実を言いますと、いままであまり絵本を作ったことがありませんでした。あいざわさんも、おかむらさんもほぼ初めての経験のはず。そんな3人なので、うまくまとまるか心配でしたが、まわりの方々のご意見を参考にしながら、なんとか素敵な本ができあがりました。リズムのいい短い文章で、よみきかせにぴったり! ペンギンたちはもちろん、カラフルな画面のすみずみまでお楽しみください! (なか)
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講談社の翻訳絵本 クラシック セレクション
『アンジェリーナは スケーター』
◆キャサリン・ホラバード/文
◆ヘレン・クレイグ/絵
◆おかだよしえ/訳
◆読み聞かせ:2歳から ひとり読み:5歳から
寝る前の読み聞かせに
内容紹介
もうすぐ、おおみそか。村の池には氷が張っています。アンンジェリーナたち女の子は、おおみそかに、スケートで劇を演じようと計画します。練習を始めると邪魔に入る男の子たち。頭にきたアンジェリーナですが、お母さんのひとことで、ある考えが浮かびます。
作者からのメッセージ
・訳/おかだよしえさんからのメッセージ

おまたせしました! こんどのアンジェリーナは、大晦日のスケート劇のお話です。近くの池に氷がはって、アンジェリーナたちはみんなで、いそいそとスケートに。アンジェリーナたち女の子組はさっそく、スケートで年越し劇をと、計画するのですが……。可愛い困ったちゃんのヘンリー君や、いたずらっこコンビのスパイクとサミーに悩まされ、じゃまをされ……。スケート劇は無事に実現するのでしょうか? はらはらどきどきしながら訳しました。
それにしても、アンジェリーナたちの服装はみんな、なんてお洒落で可愛いんでしょう! いちごみたいにまっ赤な帽子とマフラーとスケート靴、いちごミルクみたいなワンピースのアンジェリーナ。グリーンでシックにまとめたアリス! 村の子ネズミ総出演の、ダイナミックで華麗な雪合戦シーンとともに、こちらもぜひぜひ、お楽しみください。ところで、妹のポリーちゃんはどうしたのかな(きっと、おうちですね)。
著者紹介
キャサリン・ホラバード(Katharine Holabird)
シカゴ生まれ。1969年、ベニングトン大学文学部卒業後、ジャーナリスト、幼稚園教論、フリーのライターなどを経て、1982年より児童書の執筆に入る。1983年からヘレン・クレイグと組み、「アンジェリーナ」シリーズに着手。現在までに10作品以上を発表している。このシリーズで、ケンタッキー・ブルーグラス賞、Child Study Association's Children's Book of the Yearなど多くの賞を受賞している。

ヘレン・クレイグ(Helen Craig)
1934年、ロンドン生まれ。祖父に高名な舞台芸術家であり、演出家・木版画家でもあったゴードン・クレイグを持ち、父は映画監督、兄弟はグラフィック・デザイナーという芸術一家の一員として育つ。フォトスタジオ経営、陶芸家・彫刻家としての活動を経て、1970年より児童書の挿絵画家として活躍。これまでに手がけた挿絵は、60作以上に及び、「アンジェリーナ」シリーズで数々の賞を受賞しているほか、1995年度米国書店推薦賞など多数の賞に輝く。

おかだよしえ(岡田好惠)
1950年、静岡県生まれ。青山学院大学仏文科卒業。翻訳作品に、『ぼく パパに なるんだよ』、「カモノハシのプラティ」シリーズ、「ティーン・パワーをよろしく」シリーズ(以上 講談社)、『ジャングル・ブック』(講談社・青い鳥文庫シリーズ)、『デルトラ・クエスト(全8巻)』(岩崎書店)など。著作に、『アインシュタイン』、『ダイアナ妃』(講談社・火の鳥文庫シリーズ)などがある。
http://www.okadayoshie.com/
担当者のうちあけ話
「アンジェリーナ」シリーズも7冊めとなりました。今回のアンジェリーナは、ただ自己主張するだけではありません。(チ)むしろ、紛糾する事態の調整にまわるという、“大人な”一面を発揮しています。女の子VS.男の子という設定も、いままでのおはなしにはない展開で新鮮。バレエの舞台は出てこなくても、スケートで踊るアンジェリーナが楽しめます。おおみそかと新年――。除夜の鐘を聞きながら読むのも一興かと。あ、子どもはそんなに遅くまで起きていちゃいけませんね……。(チ)
アンジェリーナ関連サイト
◆WOWOW
http://www.wowow.co.jp/anime/angelina/top.html
アンジェリーナのアニメ情報満載! 壁紙や携帯の待ち受け画面がダウンロードできます。
◆PLAZA
http://www.plazastyle.com/plaza/ans/charapla/index.html
アンジェリーナのグッズを取り扱っています。デスクトップカレンダーのダウンロードあり。
◆バレエショップ フェアリー
http://fairynet.co.jp/
商品検索で“アンジェリーナ”と入れていただくと、アンジェリーナグッズが表示されます。
関連図書
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世界の絵本
『ひかり』
◆ドゥブラヴカ・コラノヴィッチ/作
◆立原えりか/訳
◆読み聞かせ:幼児から
寝る前の読み聞かせに
内容紹介
ふたりの小さなともだちは、世界のいちばん北、冬のままの場所から、ひかりを求めて旅立ちます。海岸に着くと、シャチがやってきて、ふたりを背中に乗せてくれました。つぎはアザラシが、それからペンギンが・・・・・・。
そして、ふたりがみつけたひかりは――。勇気、信頼、愛を描いた絵本です。
作者からのメッセージ
・訳/立原えりかさんからのメッセージ

 目にしたとたん、絵にたたえられているふしぎな魅力に惹きこまれてしまいました。
「いったいどんな日本語にしたらいいのだろうか」
 絵に見入るばかりで手も足もでない時間が何日もすぎて、ふと思ったのです。ふたりが住んでいる世界は群青色なのだ! 『ぐんじょう』という美しい言葉がうかんだとき、日本語にする勇気もわいてきました。原作の品格をそのまま伝えなければならない翻訳は、創作よりもずっとむずかしく、でも、あれかこれかと言葉を選ぶ楽しさに夢中になってしまいました。ふたりが、たくさんの人の胸に光を運んでくれますように……
著者紹介
ドゥブラヴカ・コラノヴィッチ(Dubravka Kolanovic
1973年クロアチア生まれ。18歳のとき発表した初めての作品(絵本)が認められ、絵本作家のキャリアをスタートさせる。その後、アメリカのサベナ・カレッジ・オブ・アート&デザイン、クロアチアのザグレブ美術学校で絵画を学んだ。30冊以上の絵本作品があり、そのうちのいくつかはストーリーも手がけている。現在クロアチア在住。家族は、夫、子ども1人、愛犬。

立原えりか(たちはら えりか)
東京生まれ。1957年に『人魚のくつ』を自費出版。同作品で第8回日本児童文学者協会新人賞を、1961年に『ゆりとでかでか人とちびちび人のものがたり』で第2回講談社児童文学新人賞を受賞。『立原えりかのファンタジーランド』全16巻(青土社)、『うみのいろのバケツ』『きんいろのあめ』『しろいおくりもの』『ばらいろのもり』(以上絵/永田萠、講談社)など、作品多数。
担当者のうちあけ話
 氷の世界にぽつん、とふたりだけが寄り添う絵が、なんとも幻想的で、心惹かれました。 子どもの頃、こっそり真夜中過ぎまで起きていて、闇の漆黒が、神秘的で、昼間とは別世界に感じた体験を思い出しました。
 原著の文章はシンプルで、普遍的な内容だったので、深読みできました。立原えりかさんに、そういうご相談をしたのです。立原さんは、よくよく考えてくださり、(チ)「原文から離れず、意味をそのまま置き換えていくのがいいと思う」というお答えで、このような素敵な絵本に仕上がったのです。
 「ぐんじょういろ」という言葉に、私は鳥肌がたちました。なんてゾクッとする、魅力的な言葉でしょう。繊細な日本語と、幻想的なイラストで、友情や勇気を、小さな読者たちに感じてもらえたら、と思います。(チ)
関連図書
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講談社の翻訳絵本
『太陽のしずく』
◆エリック・バトゥー/作
◆那須田淳/訳
◆読み聞かせ:5歳〜大人まで
自分をさがしたくなったら/たいせつな人に贈りたい本
内容紹介
この絵本の主人公は、ある夜、地上に降りてきた「太陽のしずく」。
目をさました太陽のしずくには、自分が何なのか、何をしたらいいのか、何ができるのかもわかりません。楽しそうに駆けていく動物たちをまねて、さんぽにでかけ、りんご畑で、サーカスで、行く先々で楽しくすごす太陽のしずく。
「大きくなったら何になるのかな」「自分ってなんだろう」という疑問をもちはじめた子供から、「もう十分大きくなった」大人まで、みんなの心にしみる絵本です。

作者からのメッセージ
・訳/那須田淳さんからのメッセージ

 色彩の魔術師ともいわれるエリック・バトゥーの最新作をお届けします。今回は、太陽の光のしずくが主人公。ある日、太陽のしずくは、ふと地上の世界が気になって、舞い降りてきます。そして、自分がほんとうに輝けるのはいったいどこだろうかと考えながら、旅をするのです。ところが、白い月のしずくと出会って……。バトゥーの絵本の見所のひとつは、やはり色。絵を眺めているだけで安らぎますよね。この絵本では、僕は、とくに太陽のしずくがかもし出す「赤」に魅せられました。訳していて一瞬、時を忘れてしまったほどに。太陽のしずくの心とともに微妙に移り変わりゆく、その色の世界をぜひ味わってほしいです。ご自分と向き合いながら、ゆっくりゆっくり時間をかけて。
著者紹介
エリック・バトゥー(Eric Battut)
1968年、フランス中部・オーベルニュ地方のシャマリエールに生まれる。早くから絵画に興味をもち、カレッジを卒業後、リヨンの美術アカデミーに入学。現在オーベルニュ地方の中心地、クレルモン・フェロン近郊に暮らし、絵本の制作に専念している。『ペローの青ひげ』(シャルル・ペロー/文)と『めぐる月日に』(ともに小社刊)で、2001年度ブラチスラバでのBIBグランプリを受賞する。ほかに、『いつだって ともだち』(モニカ・バイツェ/文)や『ぼくは だあれ?』、『あかいろてんてん』(マリタ・マーリンガー/文)、『ピエロの ニノ』『にっこりねこ』『それは ひ・み・つ』『ペローの赤ずきん』(シャルル・ペロー/文)(すべて小社刊)などがある。また那須田淳氏とコンビを組んだ日本発の創作絵本に、『すいようびくんのげんきだま』(小社刊)がある。

那須田 淳(なすだ じゅん)
1959年、静岡県浜松市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。ベルリンに在住。おもな作品に、『スウェーデンの王様』『魔笛』(ともに小社刊)、『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店刊)、『一億百万光年先に住むウサギ』(理論社刊)など。訳書では、木本栄氏との共訳に『ちいさなちいさな王様』『キリンと暮らすクジラと眠る』(ともに小社刊)などがあり、個人でもエリック・バトゥー作品をはじめ多数の絵本の翻訳をおこなっている。YA小説『ペーターという名のオオカミ』で、第51回産経児童出版文化賞、第20回坪田譲治文学賞を受賞した。ウェブページ「ベルリン青熊ラジオ」も好評公開中。
http://diary.jp.aol.com/6mj3hqr/
担当者のうちあけ話
じつはこの絵本は、作者エリック・バトゥーさんから、原画がふいに送られてきたものなのです。というのは、今回も翻訳を担当してくださった那須田淳さんの文章をもとにバトゥーさんが絵本化した『すいようびくんのげんきだま』がとても気に入ったとのことで、ぜひ日本から出してほしいと新作を送ってくださったのです。
バトゥーさんは、現代フランスを代表する絵本作家。チェコで行われるブラチスラバ国際絵本原画コンクールでは、2年連続で金のりんご賞を受賞するなど、フランスのみならずヨーロッパでも売れっ子中の売れっ子です。けれどご本人はいたってシャイで、謙虚。ただ、ただ絵本を創るのが好き、絵を描くのが好きという方なのです。だからこその、このおおらかさ。まるでゴッホとかゴーギャンの時代の芸術家という感じがしませんか? (ほろほろ鳥)ほんとうに突然、荷物が送られてきて、この美しい原画があらわれたときの驚きと興奮は、まるでクリスマスの子どもたち、いや、それ以上でした。
この『太陽のしずく』は、1日の太陽の動きと、自分さがしの旅を重ねあわせた、アルチュール・ランボーばりに詩的で美しい、清涼な絵本です。子どももそうですが、けたたましい日常に疲れた大人の方にもぜひ読んでいただきたい作品です。(ほろほろ鳥)
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