えがしらみちこ
「はじめました えほんやさん」

第11回 


こんにちは。絵本作家のえがしらみちこです。

長雨が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
家の中で雨粒の音や水の上を走るタイヤの音を聞いているのが好きです。守られている感じがして。
でも、お外に出るときは少し億劫な気持ちになるので、今年は傘を新調してみました。
『あめふりさんぽ』みたいな赤い傘。雨が降るのがなんだか楽しみです。

赤いかさで軽やかな気分に

【小学生がインタビューに】

先日、近所の小学3年生が、社会の授業の一環で「えほんやさん」にインタビューにきてくれました。

子どもたちが調べたいお店を決めて、取材するというもの

質問が終わった後、「みんなは、絵本って読んでる?」と逆にインタビューしてみると、6人中1人の子だけがご両親に読んでもらっているということでした。

他の子は「もっと文字の多いものを読みなさいと(親から)言われる」とのこと。
赤ちゃん〜小学校1年生まではみんな絵本を読んでいたのに、こうやって減っていくのかぁと少し悲しい気分になりました。

声で読んでもらえるという体験は、何歳になっても嬉しいものなので「よみきかせ(絵本)は卒業」なんて考えがなくなればいいのにな、と思います。

絵本を読んでもらうのは心地よい

私自身、小学4年くらいまで寝る前に本を読んでもらっていました。
「文字は読めるのだけど、読んでもらえるのって嬉しいなぁ」と感じていた記憶は今でも覚えています。

どこかへ遊びに行ったり一緒に遊んだりも、もちろん大切ですが「読んでいる人との心の結びつき」が感じられる「よみきかせ」は、毎日少しずつでもできる子どもへの愛情表現だと思います。


中には、20歳をこえてお互い絵本を読みあっているよ。という方もいらっしゃいます。
そんな人たちがもっともっと増えたらな…。

【三島と文学】

三島駅の南口から出て愛染坂を下っていくと、右手に“楽寿園”や“浅間神社”、左手に“白滝公園”のあるT字路へとたどり着きます。
その“白滝公園”から“三嶋大社”まで続く川沿いの道は“水上通り”といい、「水辺の文学碑」があります。
これらの文学碑は、三島にゆかりのある文学者たちのもの。

三島駅からの地図

詩人であり評論家でもある三島市出身の大岡信(おおおか まこと)の文学碑をスタートに、太宰治や正岡子規、小出正吾、井上靖など合わせて12人の碑が並んでいます。

文学碑が並ぶ“水上通り”

三島と文学作品、また三島と文学者たちとの繋がりは古くからあり、それだけ三島が創作活動に向いていることなのだと思います。

都心が近く、出ようと思えば出られるほどよい距離感。水や緑が多く、ほどよく田舎でほどよく都会。
どっち付かずで推しにくいという意見も聞きますが、そのバランスが創作向きだなぁとしみじみ感じるのです。

これを読んでいる絵本&文学好きのみなさん、ぜひ一度三島に遊びにいらしてくださーい。そしてこの“水上通り”を歩いてみてください。
川のせせらぎに耳を傾け、文学碑に立ち止まってみたり、カモや水面を眺めたり…
そうして、文学を感じながら歩いてもらえると嬉しいです。

【原画展開催中!】



こがようこ絵本原画展『ひよこ』展示風景

《こがようこ絵本原画展『ひよこ』(大日本図書)》
会期:2019年6月19日(水)〜7月22日(月)(火曜定休)
時間:10:00~17:30(木曜のみ15:30クローズ)

【これから予定の原画展】

◆7月26(金)〜8月19日(月)
『あのね あのね』(えがしらみちこ/あかね書房)

◆8月23(金)〜9月23日(月)
『にっぽんいいものみてみて大会』(きたがわめぐみ/理論社)

◆9月25日(水)〜11月20日(水)予定
『きょうもうれしい』(えがしらみちこ/理論社)

えほんやさんホームページ
↑お店のイベント情報などを随時アップしています。




おすすめの絵本

  • どしゃぶり

    どしゃぶり

    おーなり 由子/文 はた こうしろう/絵

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    雨のにおい、水たまり、絵に耳をすますと、
    雨の音がきこえます。

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    新版 星空キャンプ

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  • ぼんちゃんのぼんやすみ

    ぼんちゃんのぼんやすみ

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    『きもだめし』は、その名の通り、夏の風物詩である肝試しがテーマの、縦開きのしかけ絵本です。
     不気味な日本人形の、おどろおどろしい肝試しへの案内から、本作は始まります。幽霊や、一つ目お化け、ろくろっくび、のっぺらぼうなど、定番のお化けや妖怪が次々に登場します。 おはなし会や、親子でドキドキしながら楽しめる1冊です。

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