えがしらみちこ
「はじめました えほんやさん」

第8回 


こんにちは、絵本作家のえがしらみちこです。

「えほんやさん」がオープンして半年になります。
3月は確定申告があり、店長である妹と試行錯誤しながらなんとか提出でき、ホッとした矢先に体調をくずして数日寝込むという事態に…。

今年の申告はわからない箇所がおおくてギリギリでしたー

絵本制作の予定がちょっとずれたのが痛手でしたが、お店は妹がメインで入ってくれているので、だいぶ助かっています。個人でお店を営まれている方は大変だなぁと、しみじみお布団の中で考えてしまいました。

フリーは家族の助けが大事


【3月は閑散期】

2月の"刀剣乱舞"とのコラボの盛り上がりもおさまり、3月は売り上げ最低記録を更新しようとしています。
なんといっても、お店の前を歩いている人が少ない!(寒いから)
今年の3月は珍しく雨も多く、そんな日は、祝日や土日でも通りから人がいなくなります。

でも、「絵本セラピー」や「よみきかせ・はじめのいっぽ」など小さな講座を開いた日には、少しですが売上がよいようです。


エアレジで日々の売上グラフを見られるのです

もうちょっと未就園児対象のワークショップや絵本に関するイベントを増やせたらなぁと考えているのですが、私の絵本の制作も忙しくて、なかなか手が回っていない状態です。


それでも、絵本が1冊も売れなかった日は1日も無く、誰かしらが「えほんやさん」に立ち寄ってくださって、絵本を選んでくれているというのは、嬉しいことだなぁと思います。
文化的なものって、衣食住に比べたら必要ないと思われがちで、一番最初に節約されてしまうものなのに、私たちが「最悪、1冊も売れない日もあるかもね」と覚悟していた事態がまだ起きていないって、本当にすごいことだし、希望の光だな…と(ちょっと大げさかもですが)思うのです。


【お店での不思議な体験】

お店をオープンする前に、熊本の長崎書店の中山さんが「本の神様っているんですよ!」という話をしてくれたことがありました。
棚を整理しているときに、しばらく売れていない本に願いを込めると売れることが多いそう。


本の神様について力説する中山さんの図

これを聞いたとき「ほんとかなー?」と笑っていたのですが、そういう不思議な体験ってほんとにあるんです。

仕入れてから、3ヶ月間くらい誰にも買われていない絵本を手にとって、妹と「この本出てないねー。いい本なのになー。」と話して棚に戻すと、翌日に2冊売れた(同じ日に2冊って、うちのお店では珍しいのです!)という体験は、1度や2度ではありません。

ある絵本の話をしていたら、偶然その作者さんが遊びにきたり、本の神様がいて不思議な現象を起こしてくれているのかなぁと考えると、なんだかワクワクします。

本によって相性の良い置き場所があるのかなと思うこともあります。
『いちごだんめん図鑑』(小学館)や『ねこのおてて』(パイ インターナショナル)などの、手のひらサイズの小さな絵本は、レターセットなどの近くに一緒に置くと、雑貨と一緒にご購入されている方が多いです。

『こんにちはおてがみです』(福音館書店)という、ページにおてがみ入りの封筒が付いている絵本は、開きやすい場所においているほうがよく売れています。

場所を変えたらぱったり売れなくなることもあるので、相性が良い場所ってあるのでしょうね。


【はじめてPOPのようなものを】

2月はバレンタイン、3月はホワイトデーや新しい出会いや別れの季節なので、そういうときに絵本を贈り合えるって素敵だなと思い、企画フェアをこっそり開催しました。

「大切な人に贈りたい1冊」と題して、絵本作家や絵本に関わる方に紹介文を書いていただき、絵本と一緒に飾るというものです。

お隣のお店の宮西達也さんや、絵本作家仲間の高橋和枝さん、きたがわめぐみさん、絵本コーディネーターの東條知美さんなどにご協力いただき、全部で9名による贈りたい絵本とPOPを並べました。


「大切な人に贈りたい1冊」フェアの様子

そして、フェアを開催。
それまで「えほんやさん」では全く注目されていなかった絵本たちが、手にとってもらえたり売れたりして、POPのチカラを目の当たりにしたのでした。


第5回でPOPについて、「絵本の表紙には力があるので、それに引き寄せられて手にとる出会いを大切にしてほしい」だから、付けないと書いたばかりですが、少しずつ付けていこうかな…と考えが変わってきています(笑)。



4月は三嶋大社の桜がとっても綺麗です。ぜひお花見がてらお参りをして、「えほんやさん」にも遊びにきてくださいね。

現在、『すずちゃんののうみそ』(文:竹山美奈子/絵:三木葉苗/岩崎書店)絵本原画展を開催中です!

日程:2019.3.8(金)〜4.15(月)火曜定休
時間:10:00~17:30(木曜15:30まで)
会場:えほんやさん

【トークイベント(要予約)】
『すずちゃんののうみそ』~子どもたちが教えてくれたこと~
出演:竹山美奈子
日時:4月2日(火)10:30~12:00
会場:えほんやさん
定員20名
参加費:1,500円(ドリンク付き)
*イベント終了後サイン会をいたします。
対象の『すずちゃんののうみそ』は会場で販売いたします。既にお持ちの場合は当日お持ちください。
イベントの予約はお電話か下記イベント申込みフォームよりお願いします。
http://tenkiame.com/ehonyasan/?p=778

絵本『すずちゃんののうみそ』と原画展

これから予定の原画展
◆2019年4月17日(水)〜5月13日(月)
『なきごえたくはいびん』(えがしらみちこ/白泉社)

◆2019年5月15日(水)〜6月17日(月)
『オフロケット』(ザ・キャビンカンパニー/白泉社)

◆2019年6月19日(水)〜7月23日(月)
『ひよこ』(こがようこ/大日本図書)

えほんやさんホームページ
↑お店のイベント情報などを随時アップしています。




おすすめの絵本

  • もったいないばあさん

    もったいないばあさん

    真珠 まりこ/著

    「もったいない」って、どういう意味?

    きょうも あの ばあさんが やって きた――もったいない こと して ないかい?

  • だいじょうぶ だいじょうぶ

    だいじょうぶ だいじょうぶ

    いとう ひろし/文・絵

    おじいちゃんと散歩しながらわかったこと。道ばたの小さなものにも声をかけるおじいちゃん。楽しい散歩をしながら不安なことや怖いものも知ったぼく。ぼくはこのままちゃんと大きくなれるんだろうか?

  • ほしじいたけほしばあたけ

    ほしじいたけほしばあたけ

    石川 基子/作

    タマゴタケやキヌガサダケ……いろいろなきのこが暮らすきのこ村は、いつもにぎやか。そんなみんなから敬愛されているのが、ほしじいたけと、ほしばあたけ。ある日、村の子どもが谷から落ちてしまい、それを聞いたほしじいたけは、体を張って助けようとするのですが……。

  • うめじいのたんじょうび

    うめじいのたんじょうび

    かがくい ひろし/作

    今日はうめじいのたんじょうび。ところで、うめじいって、いくつなんだろ? 100さい? 200さい?? 1000さい!? 浅漬けきゅうりや、たくあんや、らっきょう漬けや千枚漬けが梅干しのうめじいをかこんで、たんじょうびを祝います。