読み聞かせ

『だーれの おしり?』の読み聞かせのコツ

おはなし隊隊長 宇田詔子

かわいい動物たちのおしりが見え隠れする、『だーれの おしり?』
鮮やかな色使いと、愛嬌のある動物たちの後ろ姿、いや、「おしり姿」に思わず、きゅんっと心を掴まれる一冊。子どもも大人も、夢中になること間違いなしです。

わかりやすさ、可愛らしさがぎゅっと詰まった一冊なので、子ども達の緊張をほぐし、にっこり笑顔になれます。

私は、おはなし会のはじめや、ちょっと賑やかになりすぎて集中を欠くときなどに登場させます。ただし、あまりにも賑やかな時は、新しいページをめくるときに、一言付け加えます。
「これから、ページをめくるけど、わかった人は内緒にしてくれるかな? まだ、わからない人に少し考える時間をあげてね。だから答えが解っても、しーってしてくださいね」
そう言うことで、みんなが集中して絵本の内容に耳を傾けてくれますよ。

「まんまる おみみに ひょろひょろ しっぽ。だーれの おしり? 」
最初の動物の登場です。すこし、子ども達の反応を待ってから、上の部分をめくると
「ねずみさん」


次もテンポよく進めます。
「ながい おみみに ふわふわ しっぽ。だーれの おしり? 」

「うさぎさん」

ここまでくると子ども達も展開に慣れてきて、
「きいろい からだに おっぽを ふりふり。だーれの おしり?」
ここの反応は、とても変化が出てきやすい部分です。

ひよこひよこひよこ、にわとり、など、黄色とふわふわおしりに
目を奪われた子ども達の自由な発言が始まります。
「あひるさん」
と言うと、「えー、そーなんだ」、「うそー」など、ちょっと意表を突かれた反応が出てきます。

「あかい おみみに ながーい しっぽ。だーれの おしり?」意表を突かれた子ども達、ここはじーっと絵を見て考えます。熊? でも赤いおみみ? ながいしっぽ? 
など、ちょっとなんだろう? 
よくわからない子どもも、すぐピンとくる子どももいますので、その時の様子をみてめくると、
「おさるさん」
「やっぱり、そう来たか!」や、「えー」など、もうこの辺から、子ども達も次は何? なんだろう? とドキドキが止まらなくなります。

「ぴんくの からだに くるくる しっぽ。だーれの おしり?」
ここはもうわかった! 簡単! 簡単!
ぶたぶたぶた! と連呼する子ども達で、賑やかになります。
「ぶたさん」
と言うと、ほらー、やっぱり、簡単だねーと子ども達も得意気です。

さて、ここからきつね、ぞうと続きますが、すぐ理解する子ども達が多いので、
冒頭で付け加えたお約束を一言付け加えたほうが、良い時があります。
あまりにも賑やかになると、まったく読み手の声が聞こえないこともあります。
但しその時の状況に応じてで良いと思いますので、あまり気にせずにどんどん参りましょう。

そして、最後はとってもかわいいおしり。
「あれ? この、かわいいのは だーれの おしり?」

子ども達の反応は、「人だよー」、「おしりだよー」や、パンツ、アヒル、おともだち、など様々です。
「はーい! ぼく」

やっぱり、人間だねと納得する子どもや、おしり丸出しーと、笑う子ども、
子どもも大人も、とにかくみんなニコニコして、とても楽しそうにしてくれました。

一冊の絵本の持つ、魅力、魔力、笑顔力、その場所の雰囲気をぱっと明るくしてくれ、
子どもと大人を楽しい気持ちにしてくれる一冊です。
おしりの持つ魅力は、すごいなと感じるのでした。
またまた、わたしのお気に入りの一冊が見つかりました。
これからも、多くの子どもと大人と読んでいきたい絵本です。

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