読み聞かせ

『おおきくなったら きみはなんになる?』 の読み聞かせのコツ

おはなし隊隊長 宇田詔子隊長

この絵本は、保育遊びのアドバイザーとなって17年の藤本ともひこさんが、子どもたちへおくる応援歌(エール)です。村上康成さんが描く光り輝くような青い空に、藤本ともひこさんの文章が優しくひびきます。一ぴきのちょうがひらひらと舞うすがたに、子どもたちの明るい未来が見えるようです。

「なりたいものは、きっと、いっぱいあって、みんなちがう。」
→ 青い空に気持ちよく舞う、一匹のちょうちょをゆっくり見せてあげます。
このページは導入なので、読みはじめるのもゆっくりと、そしてめくるのもいつもよりゆっくりと。 「みんなちがう」の部分をやさしく言いきるよう読むと、ちがっていいんだよ……と含みを持たせることができます。

「はなやさんは、はながだいすき。……それが、はなやさん。」
→ 「それが、はなやさん。」 「それが、おいしゃさん。」 「それが、サッカーせんしゅ。」「せんせい。」の部分を読むときは、「それが、」の後に1~2拍くらい置いて はなやさん、おいしゃさん、サッカーせんしゅ、せんせいと読むと、文章の最後が引き締まります。

「きみは、なにがすき?
 きみはなにがしたい?」
→ 青い空に浮かぶボールを眺めるつもりで、大きな心でゆったりと、問いかけるように読みます。

「はらっぱに、ねっころがったり。……じぶんだけの、たいせつなものを、みつけることがある。」
→ この部分はテンポよく、いろんな場面を流れるように読み進めます。

「だれかがむりだって、いうかもしれない。でも、そんなのかんけいない。」
→ かんけいないと、言いきった後に少し間を置いてから、ゆっくりページをめくって、最後へとつなげていきます。

「きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。きみがやりたいことを、きみがやるんだ。」
→ このページは、いちばんの応援歌のページなので、特にゆっくりと語りかけるように、そして、気持ちをこめて読みましょう。

「きっと、できる!」
→ ありったけのエールをこめて、少し笑顔もそえて。にこやかにページをめくり、

「おおきくなったら、きみはなんになる?」
→ 羽ばたくちょうちょに、子どもたちの明るい未来と応援の気持ちもこめて、しめくくります。

そして、裏表紙の見返しのページもめくり、裏表紙を閉じたら、もう一度表紙を見せてあげて、最後に表と裏表紙を一枚の絵のように繋げて、元気な男の子がちょうちょを追いかけている絵を見せてあげます。
『おおきくなったら きみはなんになる?』のタイトルを、もう一度語りかけるようにゆっくり読んで、おしまいです。

旅立ちの時期にぴったりの一冊ですが、季節に関係なく読んであげてください。
色がとてもきれいで絵もはっきりしていて文章も短いので、小さな子どもたちも一生懸命に聞いてくれます。
彼、彼女たちは、きっとその小さな頭のなかに自分のなりたいものを思いうかべていることでしょう。そして、いつか大人になって、この絵本ことを改めて思い出してくれるといいな……と思います。

「絵本別」 読み聞かせのコツ バックナンバー

  • はやくちことばえほん ももも すももも

  • ねこです。

  • がんばれちびゴジラ

  • トコトコバス

  • くだもの ぱくっ

  • どすこいすしずもう

  • おすわりどうぞ

  • いっぺんやってみたかってん

  • かえるぴょん

  • じゃぶじゃぶ じゃぐちくん

  • おおきくなったら きみはなんになる?

  • たべもの だーれ?

  • りんごが コロコロ コロリンゴ

  • ねこってこんなふう?

  • くるみのなかには

  • いただきますの おつきさま

  • ほしじいたけ ほしばあたけ

  • ちゅうちゅうたこかいな

  • パンダ なりきりたいそう

  • まゆげちゃん

  • しょうぼうしの サルサさん

  • ねこの看護師 ラディ

  • ゆきみちさんぽ

  • おもちのきもち

  • パンダ ともだちたいそう

  • コロッケ できました

  • くまさん どこ?

  • バナーナ!

  • ピカゴロウ

  • うどん対ラーメン

  • ぞうちゃんと ねずみちゃん

  • はっきょい どーん

  • うめじいのたんじょうび

  • ぬいぐるみのミュー

  • おむすびころりん

  • だーれの おしり?

  • ケーキ やけました

  • でんごんでーす

  • アントンせんせい おでかけです

  • のりもの つみき

  • おんみょうじ 鬼のおっぺけぽー

  • さんさんさんぽ

  • ももんが もんじろう

  • パンツはちきゅうをすくう

  • とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり

  • ふってきました

  • カッパも やっぱり キュウリでしょ?

  • ねこ どんなかお

  • パン どうぞ

  • てぶくろ

  • もったいないばあさんの  てんごくとじごくのはなし

  • かけっこ かけっこ

  • びっくりはなび

  • ちいさなタグはおおいそがし

  • ブービーとすべりだい

  • イカになあれ

  • つかまえた!

  • ぼくだってウルトラマン

  • ぴたっ!

  • おにぎりにんじゃ

  • ぼくたちの ピーナッツ

  • ハッピー ハロウィン!

  • ねこときどきらいおん

  • よわむしモンスターズ

  • どろんこ! どろんこ!

  • もぐもぐもぐ

  • アントンせんせい

  • ごとんごとん ごー!

  • りんごはいくつ?

  • かもとりごんべえ

  • つるのおんがえし

  • かさじぞう

  • さんまいのおふだ

  • へっこきよめさま

  • さるかにがっせん

  • うらしまたろう

  • わらしべちょうじゃ

  • いっすんぼうし

全国をまわって読み聞かせをしている「おはなし隊」では月ごとに訪問先を募集中です! 月によって巡回する県が異なりますので、ご確認のうえお申し込みください。

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

おすすめの絵本

  • おおきくなったら きみはなんになる?

    おおきくなったら きみはなんになる?

    藤本ともひこ/文 村上康成/絵

    保育園アドバイザー歴17年の絵本作家・藤本ともひこさんが、
    毎年、卒園式で子どもたちに語りかけてきた言葉が絵本になりました。

    卒園・卒業というたいせつな時期の子どもたちへ送る、応援歌(エール)です。
    保育士さんからも絶賛の声が続々寄せられています。

  • しょうがっこうへ いこう

    しょうがっこうへ いこう

    斉藤 洋/作 田中六大/絵

    『しょうがっこうへ いこう』は新1年生向けの「遊んで学べる小学校ハウツー本」です。
    幼稚園と小学校の違いから始まる本作は、通学の仕方から、朝礼、国語や算数や体育やその他の授業、給食、お昼休み、保健室の使い方、下校まで、小学校1年生が普段行う1日の学校生活を絵本で紹介しています。

  • いちねんせいに なったから!

    いちねんせいに なったから!

    くすのきしげのり/作 田中六大/絵

    待ちに待った小学校の入学式の日、りゅうたろうくんは、「ともだちひゃくにんできるかな」と期待に胸をふくらませながら、小学校の門をくぐりました。
    そして、「どうすれば、ともだちひゃくにんできるかなあ」と考えているうちに、想像はどんどんふくらみ……。

  • ことりようちえんのいちねんかん

    ことりようちえんのいちねんかん

    文:たかてら かよ 絵:鴨下 潤

    あやちゃんは、もうすぐ幼稚園に行きます。幼稚園って、どんなことをするのかな?
    緊張の入園式、初めてのお弁当、遠足、プール、運動会に雪遊び……。幼稚園の1年間は楽しいことがいっぱい! あやちゃんが過ごす「ことりようちえん」の1年間を描きます。

  • バーバパパのがっこう

    バーバパパのがっこう

    著:A・チゾン 著:T・テイラ- 訳:山下 明生

    こんな学校あったらいいね、バーバパパ!
    子どもたちは勉強ぎらいで、学校も好きじゃありません。そこでバーバパパがゆかいな学校をつくり、楽しい授業をはじめます。おかげで、みんな学校が大好きになります。

季節の絵本