読み聞かせ

『びっくりはなび』の読み聞かせのコツ

おはなし隊隊長 佐々木貴美子

『ツリーさん』『みずたまりちゃん』などに続き、季節感を感じられるキラキラカバー付きの赤ちゃん絵本に夏の風物詩である『花火』が登場。
子どもたちもよく知っている動物の花火が次々と夜空に浮かび、みんな大喜び!
繰り返しと花火の特徴をとらえた驚きの「しかけ」が子どもたちを虜にします。

この作品は、上にページをめくっていく上開きの絵本で二段構えの展開になっています。
最初にページを開くと、動物が花火を「発射」、さらにその片観音ページを上に開ければ花火が「開花」します。まるで本物の花火を見ているような、臨場感あふれるしかけにわくわく感がいっぱいの楽しい絵本です。
 
動物花火が発射されるときと開花するときの音も、動物によって違います。これもこの作品の大きな楽しみのひとつです。
それぞれの動物にあった読み方で読んでいきましょう。

読み手もわくわくしながら、さあ、スタート!

キラキラ絵本シリーズの表紙は、キラキラピカピカしてとても綺麗ですね。
少しだけ表紙を動かして、キラキラピカピカを楽しんでもらいます。

見返しでは、この絵本に登場する動物たちが勢揃い! 
登場する動物を印象付けるようにゆっくり見てもらいます。
読み手も動物を確認しておきましょう。

たのしい花火のはじまりです!
最初はうさぎの登場。「うさぎはなび いきまーす!」と元気よく読み始めます。
声は上向きに、夜空に向かって花火があがるイメージで読みます。
うさぎ花火は「ひゅる ひゅる ひゅる~」と上にあがっていきます。

さらに片観音ページを上に開いて「ぱーん!」と、はなびが開く感じで大きな声で元気よく読みます。ひらいた花火はうさぎの顔をしていますね。
ページも元気よくパッとめくります。
そして、かけ声ふうに大きな声で「たーまやー!」 
「みんなも一緒に言ってみる? せーの…」と参加を促すと、子どもたちはみんな嬉しそうに大きな声で「たーまやー!」と参加してくれます。

次はへび。
へび花火も「ひゅる ひゅる ひゅる~」とあがっていきます。

そして……、「びゅるるーん!」と開きます。ぐるぐる巻きをイメージしながら元気よく読みましょう。

ここでも「かーぎやー!」を一緒に言ってもらうと、子どもたちのテンションもさらにアップ!

そして、花火の周りのひまわりと蓮の花にも注目しておいてもらいます。
これがどう変化していくのか、それも楽しみのひとつ。

次は……、いるか花火。
いるかはお池から花火を打ち上げます。
あれれ? 今までお池には蓮の花しかなかったのに、いつのまにかお魚さんたちもやってきて花火をみていますね。
いるか花火はどう開くかな~。
「ぱーんっ!」イルカがジャンプするイメージで元気に読みます。

どんどんいきますよ~。
くじゃく花火は「しゅしゅ しゅしゅ しゅしゅ」とたくさん出ている感じで上にあがっていきます。
そして、「しゅー!」「しゅー!」と大きく開きます。
さすが、くじゃく花火! とても迫力があります。
子どもたちからも思わず「わあ~、きれい~!」の声。
子どもたちは、もうすっかりびっくりはなびの虜になっています。

いよいよ、クライマックス。
はなびくんの登場です。

「しゅぽっ! しゅぽっ! しゅぽっ!」と出て、「ひゅる ひゅる ひゅる~」と上がっていき、「ばん!」「ばーん!」と開き始め、「どーん!」「どん!」「どーん!」と開いて、クライマックスを迎えます。

またまた子どもたちから、「わあ~!」「すご~い!」「きれい~!」の感嘆の声がたくさん聞こえてきます。

いつの間にか動物たちも勢揃い!
みんなにこにこ顔で花火を楽しんでいます。
ひまわりのお花もお池の蓮の花も、いつの間にかみ~んな咲いてにこにこ顔。

最後にもう一度みんなで一緒に「かーぎやー!」
あ~、楽しかったね~!

小さな絵本ですが、色目がハッキリして花火も大きく描かれているので遠目が効き、おはなし会でも見ごたえ抜群の1冊ですよ。



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