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(ほろほろ鳥)6月の編集後記

いま絵本新人賞の選考が佳境を迎えていますが、新人賞に応募されるメリットは、賞を取ることだけではありません。今月刊行した『ルッキオとフリフリ 大きなスイカ』は、選からもれましたが、読んだ者に強いインパクトを与える作品でした。それがご縁となって担当者との長い「熟成期間」を経て満を持しての刊行となりました。ぜひ、本屋さんで手に取って見て頂ければ、このふしぎなインパクトを共有していただけると思います。さて、長らくご愛読いただいている『講談社 絵本通信』ですが、この形での更新は、これが最後。スマホからも見やすく、SNSやツィッターなどとも連動して大幅に、リニューアルします。今よりもっと、こまめに情報発信できるようになります。またリニューアルを記念してプレゼント企画もありますので、ぜひぜひチェックをよろしく御願いします。(ほろほろ鳥)

 
次回は2014年7月31日更新予定です。
 
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第32回講談社絵本新人賞受賞作『ぼくと おおはしくん』刊行記念 デビュー日記連載中!
生きているのがつらいと思っているきみへのメッセージ

イラスト/高島尚子

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『いとしの犬 ハチ』
講談社の創作絵本
『いとしの犬 ハチ』
◆いもとようこ/作・絵
◆読みきかせ:3歳から ひとり読み:小学低学年から
動物/歴史/感動

内容紹介
今日こそ帰ってくると信じて、雨の日も雪の日も、駅で先生を待ちつづけた秋田犬、ハチ。
いもとようこのあたたかい絵とともに、世代をこえて伝えたい感動の実話です。
作者からのメッセージ
・作/いもとようこさんからのメッセージ

23年ほど前、私は秋田県・大館のハチ公記念館を訪れました。
その時からハチの絵本を創りたいと願ってきました。
今回、念願が叶ってハチの絵本を創らせていただきました。

いもとようこさん イラスト 10年もの長い年月、雨の日も…風の日も…雪の日も…
まいにち、まいにち 渋谷駅で先生を待ち続けたハチ…。
先生とハチは「主人と忠犬」というより「大好きなともだち」、
だれも中に入れないほどの仲良しだったのではないでしょうか…。
ハチは先生が亡くなったことを知らずに、まいにち渋谷駅に
迎えに行ったのでしょうか…?
ハチはわかっていたのじゃないでしょうか…?
ハチは「先生といっしょに生きていく」道を選んだのだと私は思います。

最後まで愛し続けたハチ……その愛は今も続いているのです。
いもとようこ
著者紹介
いもとようこ
兵庫県生まれ。絵本作家。貼り絵の手法による、心あたたまる世界は、幼児からおとなまで、幅広く愛されている。『ねこの絵本』(講談社)、『そばのはなさいたひ』(佼成出版社)で、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本I』(講談社)で、同展グラフィック賞を受賞する。その他、『とんとんとんのこもりうた』『とうさんのあしのうえで』『子どもとお母さんのためのお話』『子どもとお母さんのための童謡』(いずれも講談社)など、多くの作品がある。
●いもとようこのホームページ
http://www.imoto-yoko.co.jp/
担当者のうちあけ話
 ハチ公の話が、ハリウッド映画になったことはご存じの方も多いと思います。リチャード・ギア主演の「HACHI 約束の犬」は、8月8日(土)全国ロードショーです。
 映画では、アメリカ東海岸を舞台に、おなじみの「ハチ公」のストーリーが展開されます。ぜひこの夏、親子で楽しんでいただきたいのですが、(若)映画を楽しんだあと「『渋谷のハチ公』の話も子どもに伝えたい」と思われる方も多いのではないかと思います。そんなときにぴったりの絵本が『いとしの犬 ハチ』です! 
 映画の公開に間に合わせたので、制作の時間は短いものでした。しかし、いもとようこさんが「ハチを描きたい」と思いつづけた時間は、とても長かったそうです。『いとしの犬 ハチ』には、その万感の思いがこもっているように感じられます。(若)

「HACHI 約束の犬」関連書籍特集ページ
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/hachi/
関連図書
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講談社の創作絵本
『うわさの ようちえん かくれんぼの うわさ』
◆きたやまようこ/作
◆読み聞かせ:2歳 ひとり読み:3歳
入園/遊び/友達

内容紹介
うわさのようちえんの子どもたちは、かくれんぼが大好き。
みんな、かくれるのも、見つけるのも、どちらも大好きです。
いつもの遊びがもっと楽しくなる、「うわさのようちえん」シリーズ第一作。
著者紹介
きたやまようこ
1949年東京生まれ。文化学院卒業。「ゆうたくんのいばりいぬ」シリーズで講談社出版文化賞絵本賞受賞。『りっぱな犬になる方法』で産経児童出版文化賞推薦、『じんぺいの絵日記』とともに路傍の石幼年少文学賞を受賞。『いぬうえくんがわすれたこと』で産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞。主な作品に、『イスとイヌの見分け方』『ぼくとポチのシリーズ12ヵ月のおてつだい』『さんぽ王子』『まねきねこたい吉のゆめ』『番犬屋マル』や、「ぼくのポチブルてき生活」「いぬうえくんとくまざわくん」「ピーブーの練習帳」「うわさのがっこう」シリーズなどの人気作品が多数ある。また、『ぼくのともだちおつきさま』『ぼくの ちいさな ともだち』(絵/アンドレ・ダーハン)の文や訳、「すきすき!カペリート」シリーズ(原作/ロドルフォ・パストール)の構成・文も手がけている。

きたやまようこオフィシャルサイト
http://kitayama-yoko.com
担当者のうちあけ話
みなさん、突然、今、かくれんぼ遊びがはじまったら、どこにかくれますか?
子どもの頃は、ほとんど動物的な勘のようなものを働かせ、とっさにあたりを見渡し、かくれる場所めがけて走っていったものですが、時には、どうしてもかくれ場所が見つからないなんてこともありました。
じつは、その「かくれ方」には、いろんな真実がかくされていたのです。

きたやまようこさんは、いつも普通にやっていることを、ちょっとちがう方向から眺めて、新しくて楽しい見方を、絵本というわかりやすいかたちで提示してくれます。
かくれんぼって、見つかってしまうのは残念だけど、見つからないのもさみしい。
そんな子どもたちの気持ちも大切にした絵本です。
ユニークなキャラクターたちと、ぜひ新しい「かくれんぼ」をお楽しみください!(り)
関連図書
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講談社の創作絵本
『新装版 ちいさいモモちゃんえほん うみとモモちゃん』
◆松谷みよ子/文
◆武田美穂/絵
◆読み聞かせ:4歳 ひとり読み:5歳
夏/自然

内容紹介
小さいころは、波の音がこわかったモモちゃん。でも大きくなったから、もうへいきです。海によびかけて、じゃんけんぽんして遊びます。海はどうやって、じゃんけんするのでしょう? そして翌日、モモちゃんがみた海はぜんぜんちがう顔をしています……。読みきかせにぴったりの大きめサイズになった新装版です!
作者からのメッセージ
『うみとモモちゃん』によせて
松谷みよ子

 ちいさな子が、ひとつひとつ、なにかと出合うときのおどろきや、よろこび、そして、おそれ……。
 そばで見ている母親や父親、おとなたちは自分たちが通ってきた幼い日の、みずみずしい感動を、もう一度体験するのではないでしょうか。
 この『うみとモモちゃん』は、幼い子がはじめて海と出合ったときの、よろこびやおそれから生まれました。
 山道をのぼっていくとき、足もとに咲いている小さな花。深い森にさまよいこんだときのこわさ。自然の持つやさしさとこわさも、どうかわたしたち、おとなも、もういちど、幼い子といっしょになって体験してみてください。

・絵/武田美穂さんからのメッセージ

武田美穂さんからのメッセージ
著者紹介
松谷みよ子(まつたに みよこ)
東京生まれ。作家。大人気となった「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズ (講談社)をはじめとする童話や、絵本、民話研究など幅広い分野で、金字塔といえる作品群を発表する。1962年には『龍の子太郎』(講談社)で、国際アンデルセン賞優良賞を受賞。近著に『ミサコの被爆ピアノ』(講談社)がある。

武田美穂(たけだ みほ)
東京生まれ。絵本作家。かわいらしさの中にも、情感あふれる作風で人気を集めている。おもな絵本作品に、『となりのせきのますだくん』、『すみっこのおばけ』(ともにポプラ社)『かげ』(理論社)などがある。「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ (講談社)など作家とコンビを組んだ作品も多い。受賞歴多数。
担当者のうちあけ話
「もう こわくないもん、おおきいんだもん」
去年、海に行ったとき、それまで波の音がこわくて、海に近づけなかった娘がいいました。まるでモモちゃんと同じように、とってもとくいげに。
ちいさいモモちゃん絵本の最大の魅力は、こんな、子どもがいまにも話し出しそうな表現がいっぱいあふれていること。なんだか、読んでいて元気がでてくるんですよね。
そして、もうひとつの魅力は、ひかえめにだけれど現実が逃げずにちゃんと描かれていること。とくにこの絵本では、明るい海と、嵐の海のコントラストが、ドラマチック。
「まるで、うみじゅう、しろい うさぎが はねまわって いるようでした。」という松谷みよ子さんの海の描写に、(ほろほろ鳥)武田美穂さんの絵がみごとに応えています。
そして今回、新装版ですこし大きなサイズになって、いちばん魅力をましたのも、このシーンであるように思います。
「海は、とっても楽しいけど、こわいところもあるんだよ」とやさしく語りかけてくれるこの絵本を、今年は、ぜひ海にいくまえに、娘に読んでやろう! と思っています。(ほろほろ鳥)
関連図書
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講談社の翻訳絵本
『なみ』
◆スージー・リー/作
◆対象年齢:5歳から大人まで
夏/自然(海)/文なし絵本

内容紹介
小さな女の子の波との追いかけっこ。寄せてははかえす波との無心の遊び。
文もなく、2色だけで、だれの心にもある夏の思い出のきらめきや、ざわめきが表現された絵本。昨年、アメリカで刊行されるや、たちまち世界じゅうから、出版の申し込みが殺到した話題作です。
【受賞歴】
ニューヨークタイムズ紙が選ぶ、Best Illustrated Children’s Books 2008
スクール・ライブラリー・ジャーナル誌が選ぶ BestBook2008
イラストレーターズ・ソサイエティー The Original Art 2008 金メダル
書評より
おちついたチャコールの描線は、水のかがやく青さと完璧に調和して、それ自体が命をもっている。(スクール・ライブラリー・ジャーナル誌 BestBook2008の評より)

これまで刊行された文なし絵本のなかでも、もっともシンプルで魅力的な絵本のひとつだ! (ウォール・ストリート・ジャーナル誌)

水彩のふたつの色の濃淡だけで、簡潔に表現されているのに、その画面は、まさしく光を放っている。動きと命と笑い声があふれている。(メトロ・スピリット・ウェブマガジン)
著者紹介
スージー・リー(Suzy Lee)
韓国ソウル生まれ。芸術家、イラストレーター。シンガポール在住。ソウル大学卒業後、ロンドン芸術大学のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ(Camberwell College of Arts)で修士号を取得。絵だけで、ざわめきや光、ぬくもりまでを感じさせる彼女の絵本作品は、世界的に高い評価を得ている。また本書は、ニューヨーク・タイムズ紙の2008年のBest illustrated Children’s booksに選ばれている。
担当者のうちあけ話
波と女の子の追いかけっこは、本のノド(左右のページのつなぎめ)を境界として、モノクロ(女の子の領域)と青(波の領域)として展開していきます。やがて、大波がノドをこえ、女の子がずぶぬれになったとき、世界は、ひとつにつながります。そして、そこには、海からの思いがけぬ贈り物が……。ノドの近くをさけて絵を描く、という絵本のセオリーを逆手にとって、その効果を最大に生かした本作は、(ほろほろ鳥)単純にみえて作者の知的な遊びがつまっています。
この絵本に出会ったのは2008年のフランクフルト国際ブックフェアでのこと。表紙の波の表現だけで「すごい」と圧倒され、途中、ノドで絵が切れているとおどろき、すぐそれがねらいとわかってまたおどろき、見終えるなり、「これ、ぜひうちで出版させてください!」と叫んでいました。
ぜひ、あなたも手にとってみてくださいね!(ほろほろ鳥)
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講談社の翻訳絵本
『地球と宇宙のおはなし』
◆チョン・チャンフン/文 
◆山福朱実/絵 
◆おおたけ きよみ/訳 
◆読みきかせ:4歳から ひとり読み:小学校低学年から
自然/宇宙/夜空を眺めたいときに

内容紹介
月のかたちがかわるのはどうして?
地球にはどうして昼と夜があるの?
私たちが住む地球は、果てしなく広い宇宙の中のほんの一部。そんな宇宙と地球の関わりや不思議を、美しくダイナミックな絵で描いた絵本です。
訳者からのメッセージ
・絵/山福朱実さんからのメッセージ

太陽や月や地球がなければ私たちはいません。
いまここに地球があるなんてすごいことだし、お父さんやお母さん、兄弟や友達がいるというのは、まったくもって奇跡です。
宇宙というのは広すぎて、距離や時間も長すぎて、知れば知るほど遠ざかり、想像していると、
だんだんなにがなんだかわからなくなってしまいます。
宇宙全体からみると塵より小さい地球の上で、笑ったり泣いたり、毎日大忙しな私たち人間。
100年なんてほんの一瞬です。
だったら1分1秒を喜びの中で過ごそう。多少の問題くらい大丈夫、へっちゃらへっちゃら!
ときどき空を見上げながら、宇宙の一部であることに誇りを持って絵を創りました。
この絵本がきっかけとなって、読んでくれたみなさんが広い広い宇宙に飛び出してくれると嬉しいです。

・訳/おおたけ きよみさんからのメッセージ

 『地球と宇宙のおはなし』は、最初に韓国で出版された絵本です。今回、翻訳絵本として日本のみなさんに紹介されることになりましたが、実は、企画と文章は韓国、絵は日本の作家による新しいタイプの<日韓コラボ絵本>となっています。
 文章を書いたチョン・チャンフンさんは、ソウル大学で天文学を学び、韓国で長年子どものための宇宙や天体に関する科学の本を書いてきた専門家です。絵は、現代的な版画の技法が印象的で韓国の人々にも人気のある作家、山福朱実さんです。
 今、韓国では子どものための絵本づくりが意欲的に行われていますが、この絵本も韓国で人気を集めた知識の絵本です。作者のチョン・チャンフンさんは、子どもたちがお母さんやお父さんの手を握りながら、夜空の星や月を眺めてくれたら、という気持ちでこの絵本を書いたそうです。
 日本と韓国の共同作業でできあがったこの絵本は、遠い宇宙に思いをはせながら、その美しさや不思議さに共に驚き、そして共に大切にしようという愛に満ちています。
著者紹介
チョン・チャンフン
ソウル大学で天文学を学んだ後、科学雑誌の記者を経て、『月刊 科学少年』と『月刊 星と宇宙』の編集長を歴任。現在は、子どもの本を含めた、科学に関する教養書の企画・執筆で活躍している。

山福朱実(やまふく あけみ)
イラストレーション等の仕事を続けながら、2004年に木版画の制作を開始。木版画絵本に『ヤマネコ毛布』(パロル舎)、『砂漠の町とサフラン酒』(架空社)など。装丁・挿画、個展やグループ展への参加なども積極的に行っている。

おおたけ きよみ
白百合女子大学大学院修士課程修了後、日韓文化交流基金訪韓フェロー、大韓民国政府招聘留学生として6年間ソウルで学ぶ。翻訳に、「韓国の絵本10選」シリーズ(アートン)のほか、『とらとほしがき』(光村教育図書)など多数。東京純心女子大学准教授。教育博士。
担当者のうちあけ話
 去年の9月、(若)先輩と一緒に、山福朱実さんの個展に行ったことがこの絵本を刊行したきっかけでした。その個展で、宇宙をテーマにした作品がいくつか展示されていたのですが、私はその美しさと迫力に圧倒され、しばらく見とれてしまいました。作品について山福さんに伺うと、「韓国で刊行された絵本の原画なんです」とのこと。ぜひ日本でも出版したい! と思い、訳者のおおたけきよみさんとの出会いなど、紆余曲折を経て、(弓引き童子)このたび無事刊行の運びとなりました。
 2009年は、ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で夜空を観測した1609年から400年が経った節目の年で、「世界天文年」と位置づけられており、日本でも宇宙に対する関心が高まっています。子どもが宇宙に興味を持つきっかけとしてふさわしい絵本だと思いますので、ぜひご覧ください!(弓引き童子)
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講談社の翻訳絵本
『マジシャン ミロの ふしぎな ぼうし』
◆ジョン・エイジー/作 
◆石崎洋司/訳 
◆読み聞かせ:5歳 ひとり読み:6歳から小学校低学年
動物(クマ)/マジックの絵本

内容紹介
「天才ミロのマジックショー」がはじまりました。
でも、天才どころか、ミロは何のマジックをやってもヘマばかり。ついには支配人のポポビッチさんに「ぼうしから、ウサギをだせなかったらクビだ」と宣言されてしまいます。
うさぎを買うお金のないミロは、公園でウサギを釣ろうとしますが、釣れたのは、なんとクマ。ところが、このクマ、ウサギのかわりに帽子の中に飛びこんだり、出てきたりできるというのです。これならショーは大成功のはずですが……。
訳者からのメッセージ
・訳/石崎洋司さんからのメッセージ

 原書を一読したあと、口をついて出た言葉。
「あっ、なるほどね〜。」
 二度目に読んだあと、口をついて出た言葉。
「うーん、やっぱり、なるほどね〜。」
 いや、そのあとなんど読んでも、同じような言葉が口をついてしまう。これって、すごいことだなって思います。絵本に限らず、オチが効いているお話って、二度目以降はおもしろさが減ってしまうもの。でも、これはちがう。
 その理由はたぶん二つ。
 ひとつは、「世界」がしっかりしているからでしょうね。ポップでオフビートで、それでいてペーソスがあって。ああ、アメリカだなぁっていうテイストがいい!
 もうひとつは、アメリカっぽいくせに、落語的なおもしろさがあることでしょうか。語り口はちがうんですが、ノリが落語っぽいんです。そのあたりには、気を遣って訳してみましたので、お楽しみくださいね。
 個人的には、クマの表情が一押し! とぼけた顔、不安そうな顔、疲れた顔……ちょっと胸がしめつけられたりします。
 だれにも描けそうでいながら、一筋縄ではいかない画力を感じさせる絵。あのモーリス・センダックが激賞というのも納得です!
著者紹介
ジョン・エイジー(Jon Agee)
1960年、ニューヨーク生まれ。クーパーユニオン美術大学で、絵画と映画製作を学ぶ。最後にあっといわせる筋だてと、洗練されたユーモアあふれる作風で人気を集めている。またザ・ニューヨーカー誌では漫画も発表している。本書は、ロサンゼルス・タイムズ紙によるBest Book of the Year selectionや、全米図書館協会のNotable Children’s Book selectionに選ばれるなど、高い評価を受けている。

石崎洋司(いしざき ひろし)
1958年、東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業。在学中から民話研究に熱中、出版社勤務をへて作家となる。おもな作品に「黒魔女さんが通る!!」シリーズ(講談社)、「マジカル少女レイナ」シリーズ(岩崎書店)、『チェーン・メール』(講談社)、絵童話「だじゃれモン次郎」シリーズ(絵/村上勉、講談社)などがある。趣味は語学の習得で、いまはスペイン語に挑戦中。
担当者のうちあけ話
ジョン・エイジーは、「あっ」といわせる落ちのユーモラスな作風で、アメリカで人気のある絵本作家です。その中でも、いちばんの人気作が本書。(ほろほろ鳥)そのテンポの良さや、絶妙の間を表現してもらいたくて、訳者は、青い鳥文庫「黒魔女さんが通る!」シリーズなどで大人気の石崎洋司さんにお願いしました。この児童書エンターティメントの練達の書き手にして、「このオチは、予想できなかった」という、ジョン・エイジーのまさにマジックのようなストーリー。ぜひご堪能ください。小学校低学年までといわず、大人でも十分たのしめますよ! (ほろほろ鳥)
関連図書
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『おじいちゃんの絵手紙 孫に宛てた1200通のおくりもの』
◆絵/ヘンリー・ソーンヒル卿 
◆大人向け
家族の絵本

内容紹介
1900年代初頭に、あるイギリス人男性が孫たちへ送り続けた1200通にものぼる絵手紙。それは、孫を楽しませ、励まし、新しい知識をもたらした、たいせつな宝物。家族の絆を深める、真心の絵手紙集。
監修者からのメッセージ
・GFL実行委員会 松任谷愛介さんからのメッセージ

「ねえマーガレット・・・この手紙の文字のひとつひとつが私からのキスだからね。カカより、愛を込めて」。
2つの世界大戦の狭間、激動のインドと英国。インドに住む会えない孫たちへ、おじいちゃんが想いを込めて送った1200点の絵手紙。
インドで人生を過ごした英国軍人ヘンリー卿(通称カカ)が、退役後母国に戻り、現地に残した孫たちに送った絵手紙の数々を紹介。船で何十日もかかる両国の距離を埋めるかのように、送り続けられた無償の愛の書簡。孫を心配し、楽しませ、思いやり、勇気づけます。現代社会で忘れ去られようとしているゆとりの優しさが、孫との心をつなぎました。おじいちゃんと孫の心温まるコミュニケーションが此処にはあります。
「ピーターラビット」の世界のように愛らしく、「くまのプーさん」に通じるユーモアあふれる手紙。英国人の自然と人を愛する気持ちを存分に表現した作品に、心なごんでください。
担当者のうちあけ話
みなさんは、手紙をどのくらい書きますか? 月に数回? それとも年賀状だけ? このヘンリー・ソーンヒル卿は、孫たちが幼かった約20年間に絵手紙を1200通も送ったとのこと。つまり、1年に60通、週に1通以上は送っていたことになります。そのほとんどすべてが、美しく彩色された絵のついた、手のかかったもの。でも、絵がきれいとか、上手いとか、そういうことではなく、欠かさず描き続ける、ということがすごいのだと、寄稿してくださった安野光雅氏は語っています。手紙って、手で描かれた字や絵=その人の分身が、時間をかけて届くという、(J)とても贅沢なものなのではないでしょうか。この、ヘンリー卿の気持ちが100年経ってからも、私たちにさえ届いたということが、そのすごさを実証してくれていると思います。メールもいいけど、手紙をもらったらもっと嬉しい。8月末まで、東京・代官山と、愛知・高浜市にて、この絵手紙展を開催中。会期中、特製切手の販売や、絵手紙教室なども催される予定ですので、ご興味ある方は、ぜひお出かけください。(J)
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