読みきかせ会などでも大人気のキャラクター、ショコラちゃんのおしゃれなあいうえおの本が登場しました！　「なんだってしてみたい。」「どこにだっていってみたい。」「やりたいことは、何でもやってみる！」ショコラちゃんらしく、「あいうえお」にちなんで、いろんなことにチャレンジします。ファッショナブルで、ユーモラスでテンポの良い、ショコラちゃんワールドをお楽しみください。

・ショコラちゃん（文・代理／中川ひろたかさん）からのメッセージ

みなさん、こんにちは、ショコラです。
ひさしぶりね。みんな元気だった？
わたし？　そりゃ、元気よ。犬のバニラも元気いっぱい。
こんど、わたしの「あいうえお」の本が出るの。
あいうえおの勉強をしながら
わたしが好きなことや、得意なことがわかっちゃう
すっごく楽しい絵本なのよ。
わたし、この絵本で、いろんな衣装を着せてもらったの。
すっごく楽しくって、これ、みんな、はたこうしろう先生のおかげよ。
先生も楽しんでお仕事してくれたみたい。
みなさんも、ぜひ、見てみてね。
それじゃ、またね。バイバイ！

・絵／はたこうしろうさんからのメッセージ

やっと出来ました！ショコラちゃんの新刊です。こんどは「あいうえお」の本です。
でもそんじょそこらの「あいうえお本」じゃぁないです。スーパガールショコラちゃんですからね。
今回はファッションショーのように、ショコラちゃんがつぎつぎおしゃれな服に着替えて登場！　ショコラちゃんがドレスを着たり、ロックミュージシャンになったり、登山スタイルに、着物、ネコの着ぐるみ、とバラエティーに富んだショコラちゃんの百変化をお楽しみ下さい。

中川ひろたか（なかがわ　ひろたか）
1954年、埼玉県生まれ。絵本・紙芝居の作家、シンガーソングライター、絵本翻訳など多方面で活躍中。おもな絵本作品に、『スモウマン』（長谷川義史／絵、講談社）、『だじゃれすいぞくかん』（高畠　純／絵、絵本館）、『さつまのおいも』（村上康成／絵、童心社）、2005年、第10回日本絵本賞を受賞した『ないた』（長　新太／絵、金の星社）などがある。

はた　こうしろう
1963年、兵庫県生まれ。絵本画家、デザイナー、イラストレーターとして活躍。ブックデザインも多く手がける。おもな絵本に『ぼくのいろなあに』（ポプラ社）、『なつのいちにち』（偕成社）、『ゆらゆらばしのうえで』（きむらゆういち／文、福音館書店）などがある。絵を担当したショコラちゃんシリーズは、フランスをはじめ海外でも高い評価を得ている。

　読者のみなさま、お待たせしました！　ショコラちゃんシリーズの久々の新刊登場です。読みきかせの現場では、小さい子ども相手でも「読めば受ける！」絵本として大人気。フランスや韓国など海外からもぞくぞくオファーがとどく人気者のショコラちゃんに「もっと、いろんなことをさせてみたい！」ということで、知育絵本に挑戦することを決めたのが、数年前。なんせ中川さんも、はたさんも絵本界きっての人気者。あれやこれやとあっという間に時がたってしまいましたが、待っただけある出来映え。なんせ「あいうえお」の本なのに、耳で聞いてもおもしろい。目でファッションを楽しんでもおもしろい。そしてその両方で、読みきかせでも楽しめちゃうぐらい、知育とエンターテイメントがばっちり両立しているのです。ほかで見たことのない「あいうえお」の絵本になっていると思いますので、ぜひ読んでみてください！　（ほろほろ鳥）

うさぎが大好物のおおかみのゴンノスケ。今回出会ったのは、体が大きく、態度も大きい「すごいうさぎ」。「うさぎは、うさぎ……」と言い聞かせて、食べようとしますが、うさぎはゴンノスケのうちに居座ってしまい!?　おもしろくて、ちょっとホロッとするお話です。

・文／きむらゆういちさんからのメッセージ

この本はボクにとって２つの意味で特別な本です。
ひとつは、この巻はこのゴンノスケシリーズを始めた時の構想にはなかったのです。シリーズを書いてくるうちにこの押しかけウサギの案がひらめきました。おかげで書き上げるのに一番時間がかかった、かわいい本です。
もうひとつは、この本がボクの500冊目の本になったことです。ボクにとっていちばんのライフワークであるこの本が記念すべき500冊目になって本当にうれしい限りです。

・絵／山下ケンジさんからのメッセージ

待ってましたの第６弾！　またまたゴンノスケは、手強い相手と遭遇しちゃいましたぁ。
どんな？　それは、見てのお楽しみぃ！
しめしめと思ったのもつかの間。我が愛すべきゴンノスケ、苦悩の日々の始まりです。
う〜ん。しかし……。
何をしたって、いくら気張ったって、女子にかなうわけありませんよぉ。
『すべての男子は、マザコンである。』ですから。はい。
最後に叫ぶ言葉は、“おかあさ〜ん”ですもん。
母は、強し。はいはい。

きむら　ゆういち
東京都生まれ。造型教室、幼児番組のアイデアブレーンなどを経て絵本・童話作家に。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞、サンケイ児童出版文化賞受賞。作品に『ごあいさつあそび』『にんげんごっこ』など。
公式ホームページ： http://www1.odn.ne.jp/kimura-yuuichi

山下ケンジ（やました　けんじ）
1959年東京都生まれ。『しろへびでんせつ』で第16回（1994年度）講談社絵本新人賞受賞。作品に『ぼくのうたをきいとくれ』『ジロがなく』『おまけのひろせくん』など。

ゴンノスケシリーズは、きむらゆういちさんのライフワークとも言うべき作品。今までに色々なうさぎが登場してきました。そのうさぎにだまされたり、いいように使われたりしながら、ゴンノスケは、ずいぶんうさぎ（女性）について勉強し、いいオオカミ（男）になってきたと思います。今回は、きむらさんの著作500冊記念の記念すべき１冊となり、担当としてもうれしく思っています。うさぎとオオカミのふたりしか登場しないということで、演劇や朗読劇に多く採用されているシリーズです。声に出して読んでみるのも、おすすめです。（Ｋ）

一軒の家が自分史を語るように1900年からの歳月を繙きます。静かにそこにある家は、人々が一日一日を紡いでいき、その月日の積み重ねが百年の歴史をつくるということを伝えます。自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家、幸せな結婚を、また家族の悲しみを見守る家。やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。そうして、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。ページをめくるごとに人間の生きる力が深く感じられる傑作絵本です。

J．パトリック・ルイス（J. Patrick Lewis）
1942年生まれ。経済学の教鞭をとった後、詩人、絵本作家として活躍。今日、アメリカの卓越した作家として知られている。主な作品に『ラストリゾート』がある。アメリカ、オハイオ州在住。

ロベルト・インノチェンティ(Roberto Innocenti)
1940年生まれ。『エリカ　奇跡のいのち』『くるみわり人形』『ピノキオの冒険』などの作品で知られる世界的な絵本画家。2008年に国際アンデルセン賞画家賞受賞。イタリア、フィレンツェ在住。

長田　弘（おさだ　ひろし）
1939年、福島市生まれ。詩人。代表作に、詩集『深呼吸の必要』『食卓一期一会』『世界は一冊の本』『世界はうつくしいと』、絵本『森の絵本』など多数。翻訳絵本に、『白バラはどこに』などがある。

この絵本は、前任の（若）が、版権を取り、引き継ぐときにも「本当にいい絵本です！」と力強く託された本でした。（若）のことば通り、隅から隅までじっくりと見入ってしまう絵本です。国際アンデルセン賞画家賞を2008年に受賞し、世界的に注目を集めるインノチェンティが、2009年に刊行した作品です。（わんこ）

簡単な折り紙や身近な材料で作る工作、季節の行事にちなんだ工作、あやとりや影絵、絵かき歌……親子で作って遊べる作品がたくさん！　「作る」楽しさがつまった内容豊富な１冊。

・監修者からのメッセージ

　手を動かして「物をあつかうこと」は、3歳児にとって「考えること」と同じです。手指を使って物に働きかけ、その変化を見て理解する……というくり返しを経て、手指の動作の記憶が、頭の中の思考へと取りこまれてゆくのです。（中略）自由自在に物をつくり出す「創造性」は、こうした、手指の動作を用いた思考によって磨かれます。また、この『おりがみ・おえかき・こうさく』の本の中には、昔から日本に伝承されてきた「おりがみ」、「あやとり」や「かげえ」などの遊びが紹介されています。おじいさまやおばあさまとも一緒に楽しめる遊びがたくさんあるのです。（中略）おうちの方がお子さまと手をとり合って遊び、ご家族の結びつきを深めていただくきっかけになることと思います。この絵本とともに、お子さまの創造性を豊かに育む創作遊びをお楽しみください。(「監修者のことば」より)

沢井佳子（さわい　よしこ）
チャイルド・ラボ所長。認知発達支援、視聴覚教育メディア設計を専門とする。お茶の水女子大学大学院修了。専攻は発達心理学。フジテレビの幼児教育番組『ひらけ！　ポンキッキ』制作の心理学スタッフを務めたほか、文教大学人間科学部講師などを経て現職。「日本子ども学会」常任理事。

折り紙を指導していただいた藤本祐子先生にお目にかかったとき、その手から次々と楽しい折り紙の作品が出来てくるのに、びっくりしました。「この作品のここをこう折ると、ほら、こんなものになるのよ」と、まるで魔法のよう。その感動をなんとか伝えたくて、「うたって　おりがみ」というページを作りました。１つの作品から次々に違う作品が生まれる、いわば折り紙のえかきうたです。折っていく過程も楽しいので、ぜひ見てみてください。工作は、「ちえあそび」でもご指導いただいた立花愛子先生の発案。ほんとうに簡単にできて、作品で遊ぶのが楽しい！　季節の工作でお世話になったのは、いまいみさ先生。とにかくきれいで、飾りたくなるものが勢ぞろい。どちらも材料は身近なものばかりです。１冊にまとめる過程では、苦労も多い作品でしたが、とても内容豊富で、魅力的な本になったと自負しています。（Ｋ）

日本中が感動の涙にくれた少年ネロと犬のパトラッシュの友情物語「フランダースの犬」をはじめ、愛らしいあらいぐまの表情がキャラクターとしても人気の高い「あらいぐまラスカル」。母を慕い、はるばる旅をし、成長していく少年マルコの物語「母をたずねて三千里」。など何度も読み返したい名作が、全20作。テレビアニメ版のイラストを挿絵に使用し、手許に残しておきたい一冊です。

2010年は、ＴＶアニメ「世界名作劇場」が放映されてから35周年です。私も子どものころ大好きだったこのシリーズ。今でも好きなシリーズで、キーホルダーもちょっと汚れてきたラスカル。厳選した20作のお話は、どれも大人になって読み返しても読み応えじゅうぶんです。（わんこ）