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(ほろほろ鳥)6月の編集後記

いま絵本新人賞の選考が佳境を迎えていますが、新人賞に応募されるメリットは、賞を取ることだけではありません。今月刊行した『ルッキオとフリフリ 大きなスイカ』は、選からもれましたが、読んだ者に強いインパクトを与える作品でした。それがご縁となって担当者との長い「熟成期間」を経て満を持しての刊行となりました。ぜひ、本屋さんで手に取って見て頂ければ、このふしぎなインパクトを共有していただけると思います。さて、長らくご愛読いただいている『講談社 絵本通信』ですが、この形での更新は、これが最後。スマホからも見やすく、SNSやツィッターなどとも連動して大幅に、リニューアルします。今よりもっと、こまめに情報発信できるようになります。またリニューアルを記念してプレゼント企画もありますので、ぜひぜひチェックをよろしく御願いします。(ほろほろ鳥)

 
次回は2014年7月31日更新予定です。
 
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生きているのがつらいと思っているきみへのメッセージ

イラスト/高島尚子

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『グミと さちこさん』
講談社の創作絵本
『グミと さちこさん』
◆大宮エリー/文
◆荒井良二/絵
◆読み聞かせ:5歳から ひとり読み:6歳から
動物

内容紹介
ホワイトチョコレートのような犬のグミ。
グミは人間の女の子さちこさんとくらしていて、さちこさんがだいすき。
グミは、さちこさんがあるねがいをもっていることをしっていました。
さちこさんが、願っていても、口に出せない願い。
その願いをかなえるために、グミは、まっくらな夜の空へとびだします。そして……。
荒井良二さんの力のこもった原画の迫力と、ファンタジックであたたかい気持ちがつまった物語世界が、一作にまとまり、何度も読み返したい絵本です。
作者からのメッセージ
・文/大宮エリーさんからのメッセージ

私は絵本で育ちました。だいぶ大きくなっても、高校生になっても絵本ばかり読んでいました。絵本には、頑張って生きて行くために必要な全てのヒントと知恵が入ってると思うんです。勇気とか、思いやりとか、愛情とか、ど根性とか、信じる気持ちとか。そういう大切なものが、たくさん、ぎゅっとつまった宝物。少ない言葉で、簡単な文章で書いてあるからきゅんと伝わる。混じりっけなくストレートに届く。素敵な絵がびゅーんと広がっているから、絵をみながらどんどん想像できる。気持ちが、世界が広がっていく。そんな素敵な絵本を、作らせてもらう事ができて、とてもうれしいです。読んでくれたみんなと抱き合いたい気持ちです。荒井良二さんの絵、とても好きで、思い切ってお手紙を書いて、白いチワワのグミの話を書いたので絵を描いてください、一緒に絵本をつくってくださいって、御願いしました。いいよ、って言ってくれました。本当にうれしいです。そういう意味でも、勇気と、愛情と、信じる気持ちがたくさん込められた本です。どうか、大切な人と一緒に、もしくは、強くなりたい夜に、癒されたい午後にひとりで、おいしい紅茶かコーヒーといっしょに、楽しんでもらえたら幸いです。ありがとう。

・絵/荒井良二さんからのメッセージ

僕は犬と暮らしたことはないけど、このグミとだったらいいなと思ったよ。それにこの話を書いたのは、何かと話題の大宮エリーだもの! 楽しくかわいく描いたからぜひ、ぜひ、手に取って家に連れて帰って、グミのこと!
著者紹介
大宮エリー(おおみや えりー)
1975年、大阪府生まれ。映画監督・脚本家・作家・CMプランナー。大学卒業後、広告代理店勤務を経てフリーに。2006年に映画「海でのはなし。」を初監督したほか、「Room Of King」(フジテレビ系)、「the 波乗りレストラン」(日本テレビ系)の脚本・演出、舞台「GOD DOCTOR」の作・演出、ミュージックビデオ制作など、多ジャンルで活躍。著書に『生きるコント』などがある。

本書の大宮エリーさん著者紹介部分の「NHK『サラリーマン NEO』の脚本や総合演出を担当」との記述は誤りであり、正しくは、上述の通りです。読者の皆様、ならびに関係各位にお詫び申し上げるとともに訂正させていただきます。

荒井良二(あらい りょうじ)
1956年、山形生まれ。日本大学芸術学部卒業。1999年に『なぞなぞのたび』(石津ちひろ作・フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞。2000年に『森の絵本』(長田弘作・講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。2005年には、子どもの本のノーベル賞といわれるアストリッド・リンドグレーン記念文化賞を受賞。「スキマの国のポルタ」で2006年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。
担当者のうちあけ話
犬を飼っていた方もそうでない方も、このけなげなチワワのグミの目をぜひ見て下さい。
グミは、大好きなさちこさんの願いを叶えるために、夜空をたった一人でかけるのです。
小さくてちょっと弱そうなグミですが、(ワンコ)必死で前に進もうとする姿は、ちょっとせつなく、ですが、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。大宮エリーさんがテキストを手がけたはじめての絵本作品です。荒井さんもたくさんの絵本作品の中ではじめて描いたチワワ。ぜひ、ゆっくりとページをめくっていただけたらと思います。(わんこ)
関連図書
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『ルララとトーララ クリスマスのプレゼント』
講談社の創作絵本
『ルララとトーララ クリスマスのプレゼント』
◆かんのゆうこ/文
◆おくはらゆめ/絵
◆読み聞かせ:2歳から ひとり読み:5歳から
クリスマス

内容紹介
明日はクリスマス。うさぎのルララとトーララがプレゼントにほしいのは、「あったかくて、ふわふわのセーター」。でも、いったいどんなセーター? 色が楽しくおぼえられる、クリスマスの楽しいお話。
作者からのメッセージ
・文/かんのゆうこさんからのメッセージ

うさぎのルララとトーララは、クリスマス前の夜、サンタさんにお願いするプレゼントを何にしようか、あれこれ空想をめぐらせます。そのうちだんだんと、現実と空想の境目があいまいになってきて、こころはいつしか現実世界を飛び出し、空想世界の中で自由に遊びはじめるのです……。
この絵本は、クリスマスプレゼントをテーマにした絵本なのですが、「あるもの」の色をモチーフに物語が展開されていきます。世の中には、知らなくても困らないけれど、もし知っていたなら、世界がより素敵に見えてくることがたくさんあると思います。
この絵本のもう一つのテーマとなっているその「色」たちは、世界をより素敵なものだと感じさせてくれる、自然からの贈り物です。ちいさなおともだちのみなさんが、ルララとトーララの空想世界を一緒に旅しながら、同時に美しい色彩の世界も楽しんでくれたら、とてもうれしいな、と思います。

・絵/おくはらゆめさんからのメッセージ

自分が小さい頃は、あまり「クリスマス」っぽい事をした覚えが無いのですが、
1度だけ、忘れられない 特別なクリスマスがあります。
5才の時のクリスマスイブに、くつしたを窓につるして寝ました。
そして 朝、起きるとプッチンプリンが入っていました。
「プッチンプリン?」と子供心に すこしがっかりしたのを覚えています。
でも、そのプッチンプリンは、この世のプッチンプリンと思えないほど
すごく すごく おいしかったんです。
ルララとトーララのくつしたに入っていたのも、おなじくらい特別なものです。
ふたりにとって、忘れられないクリスマスになったらいいなあと思います。
著者紹介
かんのゆうこ
1968年、東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業。「見えるものの奥にある、もうひとつの物語」をテーマに、透明感あふれる作品を創作している。主な絵本に『星うさぎと月のふね』『ほたるになった天使』『マルーシカと12の月』(すべて、絵:たなか鮎子/講談社)、『カノン』(絵:北見葉胡/講談社)、『ボッチとナナ』(絵:南塚直子/佼成出版社)、『碧空のかけら〜チベットの子どもからのおくりもの』(絵:たなか鮎子 英訳:大久保ひろし/エイト社)などがある。

おくはらゆめ
1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。デビュー作『ワニばあちゃん』(理論社)で第1回MOE絵本屋さん大賞・新人賞入賞、『くさをはむ』(講談社)で第41回講談社出版文化賞絵本賞受賞。絵本に『チュンタのあしあと』(あかね書房)、『まんまるがかり』(理論社)、『バケミちゃん』(講談社)、『ネコナ・デール船長』(イースト・プレス)など、装画に『ふねにのっていきたいね』(文:長崎夏海/ポプラ社)などがある。
担当者のうちあけ話
かんのゆうこさんからテキストを頂いて、さて、絵を誰にお願いしよう? と、二人で相談して白羽の矢が立ったのが、かんのさんも注目していたおくはらゆめさん。かんのさんのこれまでの作品とは随分印象が違う作品なので、どんな仕上がりになるか内心ドキドキしていましたが、(J)低年齢向けを意識した内容におくはらさんの大胆で遊びのある絵がぴったりはまりました。内容はクリスマスのお話ですが、色の名前もバッチリ覚えられる絵本です。表紙は真っ赤な背景に、かわいらしいうさぎたちが目印。どうぞ皆様の目に留まりますように……! また、11月からジュンク堂書店・新宿店で原画展示の予定ですので、ぜひ、ご覧ください。(J)
関連図書
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『かみなりじいさんとぼく』
講談社の創作絵本
『かみなりじいさんと ぼく』
◆みぞぶちまさる/作
◆読み聞かせ:3歳から ひとり読み:5歳から
おじいちゃん/読み聞かせ

内容紹介
ゆうたは、よその子どもでも、悪さをすれば容赦なく怒鳴りつけるおじいちゃんが、恥ずかしくてなりません。ある日、近所の山田さんの家の柿を取ろうとしたこどもたちを叱り、自分の子ども時代の話を始めます。そこの柿の木の家は、ゆうたのおじいちゃんたちも、子どもの頃柿をとりに来ては怒鳴られた家だったのです。そこにすんでいた”かみなりじいさん”との交流が、おじちゃんのひとりがたりで語られ、場面が平成に戻ると……。
作者からのメッセージ
・作/みぞぶちまさるさんからのメッセージ

 この絵本を制作中に小学校の同窓会がありました。
 当日、ぼくは会が始まる1時間前に着きました。何故かというと、会場付近の町並に、まだ昭和のあの頃の面影が残っていたからです。板塀で瓦屋根の家が並び、細い路地の先には踏切があり、カンカンと……。まるであの頃にタイムスリップしたみたいです。
 そして、定刻の会場へ行くと、いました、いました。あの頃のやんちゃ坊主や、少し? ふっくらしたマドンナ達がよそ行きの格好で。ときどきどちらが先生か見間違えたりして……。彼ら、彼女らこそが、僕の絵本に登場するモデル達です(これは内緒ですけど)。
 昭和から平成に年号が変わっただけで、なんだか生活までが変わってしまったように思うのは僕だけかな? それとも年のせい?
 その日は、昭和の町並にタイムスリップし、そしてあの頃の少年少女たちの中へタイムスリップしたおかげで、その後の絵本の制作が楽しいものになりました。
 みんな、ありがとう!!
著者紹介
みぞぶちまさる
1950年大阪生まれ。1988年第10回講談社絵本新人賞佳作受賞(「ぽち」)。イラストレーター、絵本作家として活躍。おもな著作に『ぼくの さがしもの』『どうぶつえんに いったらね……』(以上講談社)、『はじめての かわあそび』『まだかな まだかな』(ひさかたチャイルド)、『いっしょ いっしょ』(学研・Random House Korea. Inc)などがある。
担当者のうちあけ話
 1988年第10回講談社絵本新人賞で佳作を受賞したみぞぶちまさるさん、久々の新作です。この企画は、遠くなりつつある昭和の時代を描きたい、というみぞぶちさんの強い希望でスタートしました。製作中は、ラフや原画が届くたび、あー、こういう看板あったよねー、とか道にチョークでまる書いて、ケンケンやったやった、とか、私自身が昭和に戻ったような懐かしい気持ちになりました。
 さて、お話の本題はといいますと、ひとりのコワイおじいちゃんを主人公にすることで、昭和という時代の大人と子どもの姿、価値観、時代の空気が描けたと思います。さらには、時代を超えて伝えていきたいと著者が考えることが表現されている点で、(チ)単なるノスタルジーではなく、普遍的なメッセージが発信される作品になりました。なんどもなんどもやりとりを重ね、細かいところを直していただきながら、納得のいく仕上がりに到達できたと思います。
 お父さんお母さんはもとより、おじいちゃんあばあちゃんからお孫さんへの読み聞かせにも、ぜひご利用いただきたい1冊です。(チ)
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『どんぐりくんの ことばえほん くいしんぼうの どんぐりくん』
講談社の創作絵本
『どんぐりくんの ことばえほん くいしんぼうの どんぐりくん』
◆まついのりこ/作
◆読み聞かせ:3歳から
ことば/食べ物/知育

内容紹介
「あいうえお」の基本が身につく楽しい絵本。
本の世界を楽しみながら、子どもがしぜんに「あいうえお」の基本が身につく「どんぐりくんのことばえほん」シリーズ。なんどもくりかえして親子でよみあえる絵本です。
作者からのメッセージ
・作/まついのりこさんからのメッセージ

この絵本は、子どもが本の世界を楽しみつつ、「ひらがな」の基本的なしくみをしぜんに身につけてほしいとの願いから生まれました。
本のどこを開いてもさまざまな遊びがいっぱいです。たとえば、どのページにも5人のコックさんがでてきます。5人のコックさんの頭文字、あり、いぬ、うさぎ、えんぴつ、おばけをつなげると「あいうえお」の完成です。
この絵本では、子どもが音のリズムを楽しみやすい「ひらがな表」採用しました。遊びのなかで「あいうえお」「かきくけこ」のひらがな表のリズムが生きた感覚になってきます。声にだして楽しみましょう。
著者紹介
まついのりこ
1934年、和歌山県に生まれる。武蔵野美術大学卒業。自分の子どものために制作した、手づくり絵本を出発点に、多くの絵本を出版。赤ちゃん絵本、物語絵本、知識絵本と幅広く創作。また、紙芝居の独自性を追求し、観客参加型紙芝居を確立した。絵本『ころころぽーん』で、1976年ボローニャ世界児童図書展エルバ賞を受賞、他に『じゃあじゃあびりびり』、『とっとこ とっとこ』、『とけいのほん(1)(2)』、紙芝居に『おおきくおおきくおおきくなあれ』など多数の作品がある。
担当者のうちあけ話
(ワンコ)この絵本のどんぐりくんは、どの子もいきいきと楽しそうです。ところどころに作者の遊びがいっぱいです。絵本のどんぐりくんは、白い靴をはいたどんぐりくんと、違う靴をはいたどんぐりくんがいます。さて、何色の靴をはいているでしょうか? お子さんといっしょにさがしもの気分で見てみてください。(わんこ)
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『うわさの ようちえん あきばこの うわさ』
講談社の創作絵本
『うわさの ようちえん あきばこの うわさ』
◆きたやまようこ/作
◆読み聞かせ:2歳から ひとり読:み3歳から
入園/遊び/友達

内容紹介
みどり先生がもってきた、たくさんの空き箱の中から、自分だけの箱をみつけた子ど もたち。どんなものを、どれだけ、どんなふうに入れるかで、箱の見え方もかわって きます。いつもの遊びがもっと楽しくなる、「うわさのようちえん」シリーズ第二作。
著者紹介
きたやまようこ
1949年東京生まれ。文化学院卒業。『ゆうたくんちのいばりいぬ』シリーズで講談社出版文化賞絵本賞受賞、『りっぱな 犬になる方法』で産経児童出版文化賞推薦、『じんぺいの絵日記』とともに路傍の石 幼少年文学賞を受賞。『いぬうえくんがわすれたこと』で産経児童出版文化賞産経新 聞社賞を受賞。作品に「いぬうえくんとくまざわくん」「ぼくのポチブルてき生活 」 「ピーブーの練習帳」「うわさのがっこう」シリーズなど。また、『ぼくのともだち おつきさま』(絵/アンドレ・ダーハン)、「すきすき! カペリート」シリーズ (原作/ロドルフォ・パストール)の構成・文も手がかけている。
きたやまようこオフィシャルサイト http://kitayama-yoko.com/
担当者のうちあけ話
贈答品のお菓子などがきれいな箱に入っていると、その「空き箱」を捨てられずに、 ついついとっておいたりしてしまいませんか? いつ使うか、どう使うか、とくに計 画がなくても、「空き箱」というのは、からっぽなのに、いやからっぽだからこそ、 物語を感じさせてくれます。
この絵本に登場するのは、大きい箱、小さい箱、縦長の箱、車つきの箱、透明な箱… …、いろいろな種類の箱たちです。子どもたちは、そのなかから、自分だけの箱をひ とつ、選ぶことになります。自分だけの特別な箱を抱えて向かった先は? 幼稚園生 活が土台になっていますが、その延長にある、きたやまさんならではの「あそび」 「気づき」の視点がユニークで、わたしたちの日常にきらっと光をあててくれる作品 です。(り)
関連図書
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『ちいさな つきがらす』
講談社の翻訳絵本
『ちいさな つきがらす』
◆マーカス・フィスター/作
◆谷川俊太郎/訳
◆対象年齢:5歳から
いじめ/勇気/寛容

内容紹介
いじめに打ち勝ち、赦した、銀の羽とは! いつもお荷物扱いのちびガラスは、「月まで飛んで行けたら、遊んでやるよ」という、仲間のいじわるな一言で、月にむかって飛び立ってしまいます……。 本当の勇気とは何か、という根元的な問いを、銀色の大きな箔とカラスの黒の絶妙なコントラストで、美しく幻想的に描いた絵本。
著者紹介
マーカス・フィスター(Marcus Pfister)
1960年、スイスのベルンに生まれる。高校卒業後、ベルンの美術工芸学校の基礎科に入学。その後、グラフィック・デザイナーとして、1981年から1983年までチューリッヒで働く。カナダ・アメリカ・メキシコを旅行ののち、帰国後はフリーランスのグラフィック・デザイナー、イラストレーターとして活躍している。おもな作品に「ペンギンピート」シリーズ、「うさぎのホッパー」シリーズ、「にじいろのさかな」シリーズなどがある。1993年、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞した『にじいろのさかな』をはじめとする「にじいろのさかな」シリーズは、世界で1500万人の読者に迎えられた大ベストセラーとなっている。

谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう)
1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、『定義』(思潮社)、『女に』(マガジンハウス)、『ことばあそびうた』(福音館書店)、『はだか』(筑摩書房)、『世間知ラズ』(思潮社)など多くの詩作がある。ほかにレコード大賞作詞賞受賞の「月火水木金土日の歌」、テレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌などの作詞、『スイミー』(好学社)などのレオニの絵本や『マザー・グースのうた』(草思社)、「スヌーピー」シリーズ(角川書店)、「にじいろのさかな」シリーズ(講談社)の翻訳など、幅広く活躍。1975年に『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1988年に『はだか』で野間児童文芸賞、1993年に『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞などを受賞。
担当者のうちあけ話
「もう一度、いじめと友情を正面から描いてほしい」この絵本は一人の編集者が、マーカス・フィスター氏にいった、この言葉からはじまりました。その編集者の名は、マイケル・ノイゲバウアー。(よく来日してワークショップなどをされている高名な編集者なのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。)ちなみに「もう一度」とは、大ベストセラー絵本の『にじいろのさかな』とはちがった角度から描いてほしいという意味。かつて「いじめ」は日本文化に独特、というような報道もされましたが、じつはヨーロッパでもアメリカでも中国でも深刻な問題となっていて、(ほろほろ鳥)ある年齢以上になると、その解決がひとすじなわではいかなくなるのも日本と同じだそうです。だからこそ、絵本のようなメディアで子どもたちに感じてほしい。訳も『にじいろのさかな』と同じ谷川俊太郎さんが、意気に感じて引き受けてくださいました。このあまりにも美しい感動作、ぜひ読み比べていただけると幸いです。(ほろほろ鳥)
関連図書
にじいろのさかなの部屋
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『パパとニルス おやすみなさいの そのまえに』
講談社の翻訳絵本
『パパとニルス おやすみなさいの そのまえに』
◆マーカス・フィスター/作
◆那須田 淳/訳
◆対象年齢:3歳から
親子(父と子)/おやすみなさい/しつけ

内容紹介
もうおやすみなさいの時間なのに、ニルスにはやりたいことがいっぱい。パパにおねがいをします。「おはなしよんで!」「だっこして、おどって!」「のどが からからだよ。」いつになったら、ニルスは寝るのでしょうか!? マーカス・フィスターが描く、コミカルな父子の攻防戦。子をもつ親なら思わず「あるある」とうなづいてしまうエピソードが満載です。ねかしつけがハッピーになる絵本!
訳者からのメッセージ
・訳/那須田 淳さんからのメッセージ

 マーカス・フィスターによる、かばの子ニルスとパパの子育て絵本第二弾をお届けします。今回のテーマは「おやすみなさい」。もうすぐ寝る時間だというのに、ニルスはあれこれだだをこねて、パパを困らせます。でも、パパは、ひとつひとつこたえてあげるのです。そしてさいごは疲れはてて…。そんなパパを、ニルスはしっかりみつめながらパパのよこに潜り込んで眠りにつきます。
 どこか不器用だけど、愛情いっぱいのやさしいパパ。そんなパパにたっぷり甘えつつ、愛されていることを確かめ、ありがとうと思うニルス。子どもってどこかでちゃんと見ていてくれるんですね。なんだかとてもほっとします。「育メン」中のパパに、マーカス・フィスターが贈るエール。子どもと一緒に「おやすみなさいの、そのまえに」読んでいただけたらうれしいです。
著者紹介
マーカス・フィスター(Marcus Pfister)
1960年、スイスのベルンに生まれる。ベルンの美術工芸学校基礎科で学び、グラフィック・デザイナーとして働いた後、イラストレーター・絵本作家として活躍。1993年、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞した「にじいろのさかな」シリーズは、全世界で2000万人の読者に迎えられた大ベストセラーとなっている。現在、ベルンで末娘のゾフィーちゃんの良きパパとして子育てをしている。

那須田 淳(なすだ じゅん)
作家。静岡県出身。早稲田大学卒。1995年よりドイツのベルリンに在住。作家アクセル・ハッケと画家ミヒャエル・ゾーヴァの共著『ちいさなちいさな王様』(講談社)など翻訳も多数ある。ドイツを舞台にしたYA小説『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)で第51回産経児童出版文化賞、第20回坪田譲治文学賞を受賞。現在、ベルリンと東京を行き来しつつ、2人の娘の良きパパとして子育てをしている。
担当者のうちあけ話
マーカス・フィスターさんの絵本といえば、『にじいろのさかな』が圧倒的に有名ですが、ユーモリストで、末娘のゾフィーちゃんをこよなく愛するご本人のイメージにより近いのは、この「パパとニルス」のシリーズ。前作『パパとニルス もっとおおきくなったらね』もそうですが、実際に育児をしている人ならではのエピソードがふんだんに生かされています。そのなかでも、ねかしつけってやっぱり、洋の東西を問わずたいへんなんだと実感。
(ほろほろ鳥)(なにせヨーロッパは、子どもが一人寝する文化なので、添い寝が主流の日本とはだいぶん事情がちがいます)この作品の幸福なラストは、みんな「うちも、よくある」と共感していただけるのではないかと思います。そして、育児は「たいへん」なだけではなく、とっても幸せなことなのだと改めて思わせてくれる絵本です。(ほろほろ鳥)
関連図書
にじいろのさかなの部屋
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『決定版 心をそだてる 松谷みよ子の日本の神話』
決定版101シリーズ
『決定版 心をそだてる 松谷みよ子の日本の神話』
◆松谷みよ子/文
◆読み聞かせ:3歳から ひとり読み:6歳から
日本/昔話/伝統

内容紹介
遠いはるかな昔から人々が語り継いできた日本の神話。
古事記や日本書紀、風土記などに記された神話には、日本人の心の原風景があります!
小学校1・2年生の教科書にも掲載される「ヤマタノオロチ」「因幡の白うさぎ」ほか、この1冊で日本の神話のおもだったお話がすべて読める決定版です。

●松谷みよ子の美しい文章で、昔話を読むように楽しめる
●美しい挿絵がふんだんに入り、絵本のように読みやすい
●豊富な図版、解説で大人にもわかりやすい。
作者からのメッセージ
・文/松谷みよ子さんからのメッセージ

 わたしは日本の神話が好きです。けれども、わたしが育った時代には、神話は、動かすことのできない歴史として教えられてきました。その思い出は戦争につながり、ある時期、わたしは神話を拒否しました。そうした現象は、おそらくわたしだけではないと思います。
 しかしその後、『古事記』、そして地方神話にふれたとき、日本の神話の大らかさ、無邪気さ、人間らしさに魅せられました。(中略)そして興味深いのは、日本の各地に神々の話が語り残されていることです。古代人の心がいきいきと時代をこえて、胸にせまってくるのを感じます。
 わたしは、日本の神話を歴史と混同することなく、昔話をたいせつに思う心と同じ心で、たいせつにしたいと思うのです。
 今回、昭和四十三年(1968年)に、上下二巻で刊行した『日本の神話』を一冊にまとめて、一編の書き下ろしの話を加え、読者のみなさまにお届けすることになりました。作者として喜びに耐えません。
(あとがきより抜粋)
著者紹介
松谷みよ子(まつたに みよこ)
児童文学作家。1926年、東京に生まれる。作家の坪田譲治氏に師事。1951年『貝になった子供』(あかね書房)を出版し、児童文学者協会新人賞を受賞。1956年より民話採訪を始め、民話の世界に惹かれる。1960年、信州に伝わる小泉小太郎伝説などをもとにして書いた『龍の子太郎』(講談社)が国際アンデルセン賞優良賞を受賞(1962年)。また、1964年に出版した『ちいさいモモちゃん』(講談社)では野間児童文芸賞を受賞した。その他、『いないいないばあ』(童心社)にはじまる“あかちゃんの本”シリーズ、戦争と平和を考えさせる『ふたりのイーダ』『私のアンネ=フランク』など著書多数。「松谷みよ子民話研究室」主宰。
担当者のうちあけ話
 わたしの育ったのは神話がたくさん残っている土地で、神話はとても身近なものでした。たとえば小学校のとき、遠足の前の日に、先生がすこし、いたずらっぽい顔をして「明日の遠足のおかずには卵焼きなどを入れてきてはいけません」といわれことがあります。
 なぜかというと、ぼくらが遠足に行く場所には、ニワトリが時ならぬときに鳴いたため、思いをとげられなかった神さまがいらして、弁当に卵をもっていくと祟られると神話にあるというのです。日本の神さまって、なんて人間くさいんだろうと思いませんか?
 今回、光栄にも、松谷みよ子先生の文章を新たに編集することになって、いまをときめく絵本作家、(ほろほろ鳥)イラストレーターの方にダメもとで挿絵を依頼したのですが、だれひとりにも断られることがありませんでした。
 結果、ほんとうに、すばらしいイラストを添えることができ、ひそかにこれは神さまの、身びいきじゃなくて……お導きだと感謝しています。(ほろほろ鳥)
関連図書
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『CDえほん まんが日本昔ばなし10 いっすんぼうし・わらしべ長者』
『CDえほん まんが日本昔ばなし10 いっすんぼうし・わらしべ長者』
◆川内彩友美/編
◆読み聞かせ:3歳から ひとり読み:6歳から
日本/昔話/歌/家族

内容紹介
あの名作アニメが「CD付き絵本」に!
あの国民的アニメから、「いっすんぼうし」「わらしべ長者」他を絵本とCDで。心を育てる昔話を、良質な絵と語りで、子どもたちに伝えます。人気主題歌収録。
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