この本をはじめて見たのは、もう何年前になるでしょうか……産休に入るKさんから、
『とくべつな いちにち』を引き継いだ時ですから、けっこうな昔です。一度はダメ出し
されながらも、かわいいなぁ、出したいなぁとしぶとく粘り(その間に部長も変わり ……)、
粘っている間に始まったのです。「オランダ絵本作家展」が! バロチェの生みの親、
イヴォンヌさんの絵も展示されているこの展覧会で、グッズも販売されていたバロチェは
ひそかな人気者に。「日本語版は出てないの?」という声を味方にとうとう粘り勝ち、
この本を紹介してくださった野坂さんと喜び合いながら、刊行の準備を進めてきました。
『バロチェと くまのスノウト』だけではなく、来月には『バロチェの なつやすみ』も
刊行予定。
そして8月にはイヴォンヌさんご本人も来日されます。(さらに、バロチェに
続いて、別のイヴォンヌさん作品も待機中。)日本全国を巡回中の「オランダ絵本作家展」も
7月5日から
郡山市立美術館で始まります。皆さま、絵本で、原画で、
ぜひバロチェに出会ってください。くせになるかわいさですよ。(ス)