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(ほろほろ鳥)6月の編集後記

いま絵本新人賞の選考が佳境を迎えていますが、新人賞に応募されるメリットは、賞を取ることだけではありません。今月刊行した『ルッキオとフリフリ 大きなスイカ』は、選からもれましたが、読んだ者に強いインパクトを与える作品でした。それがご縁となって担当者との長い「熟成期間」を経て満を持しての刊行となりました。ぜひ、本屋さんで手に取って見て頂ければ、このふしぎなインパクトを共有していただけると思います。さて、長らくご愛読いただいている『講談社 絵本通信』ですが、この形での更新は、これが最後。スマホからも見やすく、SNSやツィッターなどとも連動して大幅に、リニューアルします。今よりもっと、こまめに情報発信できるようになります。またリニューアルを記念してプレゼント企画もありますので、ぜひぜひチェックをよろしく御願いします。(ほろほろ鳥)

 
次回は2014年7月31日更新予定です。
 
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第32回講談社絵本新人賞受賞作『ぼくと おおはしくん』刊行記念 デビュー日記連載中!
生きているのがつらいと思っているきみへのメッセージ

イラスト/高島尚子

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『よみきかせ日本昔話 わらしべちょうじゃ』
講談社の創作絵本
『よみきかせ日本昔話 わらしべちょうじゃ』
◆石崎洋司/文
◆西村敏雄/絵
◆対象年齢:3・4歳から
民話/昔話/日本のお話

内容紹介
よみきかせ日本昔話の3・4歳むけ夏の巻。あるところに、働いても働いても貧しい若者がいました。なんとか少しはラクになりたいと、お参りした観音様のお告げのとおり、最初につかんだわらを持って歩いてゆくと・・・・・・。わらがみかんに、みかんが反物に、反物が馬に、馬が屋敷に、とつぎつぎに取り替えられて、実に1本のわらからお大尽になる、という楽しいおはなしです。
おまけの短いお話「おはなしもうひとつ」は、「しおふきうす」を収録。
作者からのメッセージ
・文/石崎洋司さんからのメッセージ

「わらしべ長者」は、実は、個人的にいちばん好きな昔話です。まず、とてもテンポがいい。わらがあぶになり、あぶがみかんになり、みかんが……。こういう「くりかえし」って、絵本的にも、しっくりきます。でも、なにより好きなのは、この昔話には、だれひとり悪い人がいなくて、だれも不幸になっていないこと。これ、とっても珍しいんですよ。そもそも物語作りでは、悪者がいたり、痛い目にあう人がいたほうが、盛り上がりますから。これを安易にやったのが、いくつかのハリウッド映画。名前はいいませんが、<ごまんと人が死んで、でも地球は無事でした、めでたしめでたし>みたいなのが、あるでしょう? ああいうの、ぼく、だいっきらいなんです。だから、その正反対を行く「わらしべ長者」は、胸にすとんと落ちるんですね。読み聞かせをしていても、きっと、じんわりと、気分がよくなってくると思いますよ!

・絵/西村敏雄さんからのメッセージ

「わらしべちょうじゃ」のような昔話の絵本をつくる時、その物語の時代背景や当時の着物や髪型、民家の意匠など生活に関わる様々なことを調べることから仕事をはじめます。
調べ方としては図書館で本を借りたり、インターネットで検索して資料を集めます。
資料を読みこむうちに、その時代の雰囲気がつかめるようになり、イメージが立ち上がります。
そして自分がその頃の髪型をして、着物を着て、登場人物になったつもりで絵を描きます。
この「わらしべちょうじゃ」でも僕は主人公の貧乏な男になりきって、お堂で驚いたり、転んでわらつかみながら、絵を描きました。
著者紹介
石崎洋司(いしざき ひろし)
1958年、東京都生まれ。高校生のころから民話に興味を持ち、各地の採訪調査に参加する。慶応大学経済学部卒業後、出版社に勤めたのち、作家としてデビュー。手がけた作品は「黒魔女さんが通る!!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『チェーン・メール』(講談社)、「マジカル少女レイナ」シリーズ(フォア文庫)など多数。翻訳絵本に『さよならをいえるまで』(岩崎書店)、『マジシャン ミロの ふしぎな ぼうし』(講談社)、などがある。

西村敏雄(にしむら としお)
1964年、愛知県生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。インテリアとテキスタイルのデザイナーを経て絵本作家に。ユーモラスな画風とお話が子どもたちに大人気。『バルバルさん』(乾栄里子/作、福音館書店)、『もじもじさんのことば劇場 オノマトペの巻』(偕成社)、『そこにいますか−日常の短歌』(穂村弘/編、岩崎書店)、『うんこ!』(サトシン/作、文溪堂)、『いもいも ほりほり』(講談社)など作品多数。『うんこ!』で第3回MOE絵本屋さん大賞受賞。
担当者のうちあけ話
 よみきかせ日本昔話夏の巻の登場です!
 絵を描いてくださった西村敏雄さんと、去年の今頃、何のお仕事をしていたかといいますと、『いもいも ほりほり』を作っていました。この時期、ラフを見せていただいていたような気がします。もちろん『わらしべちょうじゃ』も、すでにお願いしてあって、『いもいも ほりほり』が遅れると、『わらしべちょうじゃ』の時間が短くなってしまう・・・・・・、と内心ヒヤヒヤしていたのです。
 それでも、『いもいも ほりほり』は大ヒット! その勢いで『わらしべちょうじゃ』も、こんなに魅力的な作品に仕上げていただきました。
(チ) 石崎洋司さんの解説にも出てきますが、主人公の男は、貧乏だけどケチじゃない、困っている人に求められると持っているものを気前よくあげてしまいます。そんな温かなキャラクターが、西村さんの絵からも感じられ、リラックスしたよみきかせタイムにぴったりの絵本になったと思いますがいかがでしょうか?(チ)
関連図書
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『よみきかせ日本昔話 いっすんぼうし』
講談社の創作絵本
『よみきかせ日本昔話 いっすんぼうし』
◆令丈ヒロ子/文
◆堀川理万子/絵
◆対象年齢:4・5歳から
民話/昔話/日本のお話

内容紹介
 よみきかせ昔話4・5歳むけ夏の巻。子どもがいなくてさびしく思っているおじいさんとおばあさんが、神さまにお願いすると、ある日おばあさんの親指がぷっくりふくれ、小さな男の子が生まれました。ふたりはこの子に「いっすんぼうし」と名づけ大切にそだてます。何年かたって、いっすんぼうしは、おわんの船、箸の櫂、針の刀を携えて都へと旅立ちました。
 都に着いて、大臣さまのお姫さまのお相手として召抱えられたいっすんぼうし。ある日お姫様のお供で清水寺へいくと、そこに現れたのは3匹の鬼。ゆうかんに戦ったいっすんぼうしは……!?
 おまけの短いお話「おはなしもうひとつ」は、「したきりすずめ」を収録。
作者からのメッセージ
・文/令丈ヒロ子さんからのメッセージ

 わたしは、子どものころ、クラスで一番体が小さく、少しでも大きくなりたいと、毎日願っていました。
 それだけに、指先ほどの小さな子だったいっすんぼうしが、鬼に飲み込まれてもひるまず、小さいものでないとできないような戦い方をするシーンは爽快で、大好きなお話でした。
 そんないっすんぼうしが、他に何も望まず「大きくなりたい」という願いがかなうシーンは感動です。
 ゆかいで気持ちのさっぱりとするこのお話を親子で楽しんでいただければ幸いです。

・絵/堀川理万子さんからのメッセージ

「なにをさは苦しみてわれのありけるぞ 立ちて歩めば事なきものを」
という短歌があります。これは、窪田空穂という明治の歌人の作品。
「おれは、何を苦しんでたんだろう、立って、歩みはじめればこんなにたやすいことだったんだ」というような意味です。
いっすんぼうしって、すぐにこの「立ちて歩む」を実践してます。
すごいポジティブパワーがみなぎってます。すごいです。
このちっちゃい豪傑くんをどんな顔や、表情や、姿に描くか、腐心しました。

みなさんも、いっすんぼうしみたいにガッツだしてみてください!
私も、オバサン・いっすんぼうしをめざします。
元気よく、いこー!
著者紹介
令丈ヒロ子(れいじょう ひろこ)
1964年、大阪市に生まれる。嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)卒業。講談社児童文学新人賞に応募した作品で、独特のユーモア感覚を注目され、作家デビュー。おもな作品に「若おかみは小学生!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『メニメニハート』『パンプキン! 模擬原爆の夏』(以上、講談社)、「ブラック・ダイヤモンド」シリーズ(フォア文庫)、「笑って自由研究」シリーズ(集英社)などがある。

堀川理万子(ほりかわ りまこ)
1965年、東京都生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、同大学院修了。絵画作品による個展を毎年開催するほか、グループ展、出版など幅広く活躍。絵本に『ぼくのシチュー、ままのシチュー』(ハッピーオウル社)、『おへやだいぼうけん』(教育画劇)、『げんくんのまちのおみせやさん』(徳間書店)、『権大納言とおどるきのこ』(偕成社)、挿絵作品に『バレエ名作絵本 くるみわり人形』(石津ちひろ/文、講談社)など多数。
担当者のうちあけ話
 昔話の定番「いっすんぼうし」。いったい「いっすんぼうし」って、どんな子なのか?
これが、絵を描いてくださった堀川理万子さんとの最初の打ち合わせでした。人間の子どもよりずっとずっと小さい、そして努力家、不思議な力を持っているはず(鬼の体内に入ったりするから)、でもオールマイティじゃなさそう、一人で大きくなれないみたいだし。大きくなりたいと渇望している、それはきっとお姫さまが好きだから,etc・・・
 そして、実はこのおはなし、もともとは文章が長く、読み聞かせの絵本としては時間がかかっていたのでした。令丈ヒロ子さんには、原稿をどんどんブラッシュアップしていただいて、(チ)読みやすく、読んで、聞いて楽しいおはなしに仕上がりました。
 フレッシュな「いっすんぼうし」は、こうしてできあがりました。今思えば、いっすんぼうし本人の気持ちを読者に伝えられたら、と私はどこかで考えていたのだと思います。この仕事に向かうとき、いつもいっすんぼうしから元気をもらっていたのでした。(チ)
関連図書
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『よみきかせ日本昔話 うらしまたろう』
講談社の創作絵本
『よみきかせ日本昔話 うらしまたろう』
◆令丈ヒロ子/文
◆田中鮎子/絵
◆対象年齢:5・6歳から
民話/昔話/日本のお話/海/四季

内容紹介
よみきかせ日本昔話5・6歳むけ夏の巻。ある日、村の子どもたちにいじめられている子亀を助けた、うらしまたろう。何日かして、大きな亀が、たろうを迎えにきました。亀の背中に乗って、海の底へ行くと、そこには、美しい乙姫と竜宮の生活が待っていたのです。
3年の月日が過ぎ、故郷に残してきたお母さんのことが心配になったうらしまたろうは、故郷に戻ろうと決心し……。
不思議な結末が心に残る、語り継ぎたい昔話です。
おまけの短いお話「おはなしもうひとつ」はゆかいなお話、「てんぐのかくれみの」を収録。
作者からのメッセージ
・文/令丈ヒロ子さんからのメッセージ

 「うらしまたろう」は、とても美しく切ないお話です。
 たろうが、助けたかめに連れられて、竜宮城に招かれ、そこですごすシーンは、夢のように美しいです。
 きびしい日常からはなたれて、ひたすらきれいで楽なくらしに招かれ、好きなだけそこですごせる……というのはだれしも一度はみる夢ではないでしょうか。
 それだけに、故郷に帰らずにいられなくなった、たろうの気持ちは苦しく重いけれど真実味があります。
 また、たろうが、乙姫の言葉を守り、玉手箱を開けなければ、また竜宮城に戻れたかもしれませんが、その時はもう、たろうは、完全に人ではない者になってしまうのではと思います。
 それだけに、たろうがおじいさんになってしまう結末は、悲しいれど、たろうが「人間」であることの避けられない結果であろうかとも思います。
 このお話の美しいところや、切ないところを、じっくり味わっていただければ幸いです。

・絵/たなか鮎子さんからのメッセージ

 うらしまたろうといえば、日本人ならば誰もが知っている、有名な昔話のひとつ。……なのですが、その世界はとてもとても、それこそ海の底のように奥が深いのです。
神秘的な竜宮城伝説、美しい乙姫、地上とは違う時間の流れ……。さながらサイエンスフィクションのような、不思議な世界観に圧倒されつつ、また水の底のゆらゆらした夢のような世界に浸りつつ、私も太郎になったような気分で絵を描きました。
 よく、夢から覚めたあと、寂しいような切ないような、複雑な気持ちになるものです。「うらしまたろう」がこんなにはかなく美しいのも、きっとひとときの夢まぼろしの世界だからなのではないでしょうか。読んで下さる方が、そんなひとときを味わって下さったら嬉しいです。
著者紹介
令丈ヒロ子(れいじょう ひろこ)
1964年、大阪市に生まれる。嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)卒業。講談社児童文学新人賞に応募した作品で、独特のユーモア感覚を注目され、作家デビュー。おもな作品に「若おかみは小学生!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『メニメニハート』『パンプキン! 模擬原爆の夏』(以上、講談社)、「ブラック・ダイヤモンド」シリーズ(フォア文庫)、「笑って自由研究」シリーズ(集英社)などがある。

たなか鮎子(たなか あゆこ)
1972年、福岡県生まれ、宮城県に育つ。福島大学経済学部卒業。デザイン会社勤務を経て独立後、絵本作家、銅版画家として個展を中心に活動。2000年、ボローニャ国際児童図書展の絵本原画展入選。おもな絵本に『フィオーラとふこうのまじょ』『マルーシカと12の月』(かんのゆうこ/文)『あきねこ』(かんのゆうこ/文)(以上、講談社)、『かいぶつトロルのまほうのおしろ』(アリス館)などがある。
担当者のうちあけ話
 とても美しい「うらしまたろう」ができました。竜宮の四季の窓から見える景色は、まさにこの世のものとは思えぬ美しさ。ゆらゆらと魚も泳いで、ほんとうに不思議な風景です。海の青にくわえ、春のピンク、夏の緑、秋のオレンジ、冬のグレーと、「よみきかせ日本昔話」シリーズの中でもひときわ色彩豊かな作品となりました。
 最後の玉手箱から煙が出るシーンについて、ずいぶん令丈さんと議論を積み重ねました。箱の中になにが入っていたのか、なぜおじいさんになってしまうのかについては、いろいろな説があり、解釈が分かれるところでした。議論の結果、解釈は入れずに終わることとしました。
(K) この不思議な結末について、お母さんとお子さんがいっしょに考える、ということが、昔話を身近で思い出深いものにするきっかけになるのではないかと思います。手助けになるような石崎洋司さんの解説が入っています。どうぞご覧になって、お子さんといろいろお話ししてみてください。そして、皆様の感想を編集部にお寄せいただけたらうれしく思います。(K)
関連図書
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『ふたごのしろくま ねえ、おんぶのまき』
講談社の創作絵本
『ふたごのしろくま ねえ、おんぶのまき』
◆あべ弘士/作
◆読み聞かせ:2歳から ひとり読み:5歳から
家族/動物

内容紹介
ふたごのしろくまが、かあさんぐまにおんぶをせがみます。でも、かあさんは……。氷の島にくらす、ふたごのしろくまとかあさんぐまがくりひろげる、愛らしいおはなし。
作者からのメッセージ
・作/あべ弘士さんからからのメッセージ

旭山動物園の飼育係だったころ、しろくまのお母さんがふたごの赤ちゃんを産みました。名前をだいちゃんと、しょうちゃんとつけました。だいちゃんは元気いっぱいの子です。しょうちゃんは、ちょっと内気な性格。だいちゃんは、プールのなかにドボーンと飛びこんで泳ぎはじめました。しょうちゃんは、プールになかなか入ろうとしません。すると、お母さんがうしろから押してプールに落とします。そして、お母さんは立ち泳ぎしながら前足で輪を作り、そのなかにしょうちゃんを入れて泳ぎの練習をさせました。この絵本そっくりでした。
この絵本は、ぼくが北極に行ったとき、実際に見たはなしです。ほんとうだよ。
著者紹介
あべ弘士(あべ ひろし)
1948年、北海道生まれ。1972年から25年間、旭川市の旭山動物園に勤務。飼育係として、ゾウ、アザラシ、ライオン、フクロウ、ゴリラ、ラクダ、ペンギンなど様々な動物を担当するかたわら、タウン誌への執筆をきっかけに絵本執筆を始める。1995年、『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、サンケイ児童出版文化賞JR賞、『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズ(文渓堂)で赤い鳥さし絵賞、『どうぶつゆうびん』(講談社)でサンケイ児童出版文化賞ニッポン放送賞など受賞多数。ほかに、2007年にてがけたJR北海道「旭山動物園号」の車両の装画をもとにした絵本『みんなのせて』や、北海道で絶滅したエゾオオカミの歴史を描いた『エゾオオカミ物語』(ともに講談社)、画集『あべ弘士 ART BOX――動物たち』(講談社)など。旭川市在住。
担当者のうちあけ話
あべ弘士さんは、昨年6月から7月にかけてヨットで北極を回り、ホッキョクグマ、セイウチ、アザラシ、ホッキョクギツネやさまざまな鳥類などを観察してきました。地球温暖化の影響を最も端的に受ける極地で、絶滅も危惧されるホッキョクグマ。初めて野性のホッキョクグマを観察し続けたあべさんは、この北極の旅のお陰で絵が変わったというほど強烈な体験であったようです。元・動物園飼育係でもあるあべさんが、(J)そんな体験を通して動物たちへの思いを形にしたのがこの絵本です。北極という遠いところにすむ動物も、私たちと同じように母がいて子がいて、命いっぱいに生きているという事実が、きっと子どもたちに届くことと思います。「ふたごのしろくま」シリーズの第2弾『くるくるぱっちんのまき』は6月、第3弾『とりさん、なんば?』は7月に刊行予定です。(J)
関連図書
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『ぐんぐんのびる! 東京スカイツリー 〜断面図と大パノラマ』
講談社の創作絵本
『ぐんぐんのびる! 東京スカイツリー 〜断面図と大パノラマ』
◆青山邦彦/絵
◆対象年齢:4・5歳から
®東京スカイツリー

内容紹介

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地面からスカイツリーをのぼっていくかのように、ページがのびていく絵本です。約2mの一枚絵で東京スカイツリーの断面図を描いており、外観からはわからない、スカイツリーの面白さ・特徴が一目でわかります。裏面には、スカイツリーから関東一円360度・大パノラマが広がります。富士山はもちろん、東京タワーに浅草寺、国技館など、東京のシンボルが一直線に並ぶさまは圧巻です!
作者からのメッセージ
・絵/青山邦彦さんからのメッセージ

いや〜、こんなに長い絵はやはり大変でした。原画は約2.5メートル。描けども描けども埋まりません。特にパノラマでは東京は建物でいっぱいだとういことを改めて思い知らされました。でも今回一番印象深かったのは富士山です。江戸時代は道からでも見えたという富士山。今ではなかなか見ることが出来ません。でもスカイツリーに上ればまたその雄姿に出会えるんですね。634mの高さに150年の歳月を感じました。この本で皆さんにもいろいろなことを感じて頂けたらと思います。どうぞお楽しみください!
著者紹介
青山邦彦(あおやま くにひこ)
1965年、東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。建築設計事務所勤務を経て、絵本作家に。95年『ピエロのまち』で講談社絵本新人賞佳作受賞。2002年ボローニャ国際絵本原画展ノンフィクション部門入選。第20回ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)出展。主な作品に『ドワーフじいさんのいえづくり』(フレーベル館)、『むしのおんがくがっこう』(あかね書房)、『たのしいたてもの』(教育画劇)など。
担当者のうちあけ話
長〜い長〜い原画! 青山さんからいただいて、絵を開いた瞬間、圧倒されました。(エ)一枚絵の迫力もさることながら、その細やかさに、色づかいに。そしてそれを、そおっと包む……こともできなかったので(長い!)、大きな段ボール箱に入れて印刷所に直行。ゲラのチェックも、机1つではできないため、作業台を占領しました。スカイツリー開業をドキドキして待つ気持ちそのままの作業、とても楽しかったです。ぜひ、広げて触って遊んでください。(エ)
関連図書
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『シールの かくれんぼ』
講談社の創作絵本
『シールの かくれんぼ』
◆定岡フミヤ/作
◆読み聞かせ:3歳から ひとり読み:6歳から
シール/読み聞かせ/親子

内容紹介
おもちゃ箱の中から、使っていないシールを見つけたなおきくん。お母さんに止められていたのにも関わらず、思わず壁にシールを貼ってしまいます。楽しくなったなおきくんが、ついつい全てのシールを貼ってしまったまさにそのとき、「なおちゃーん」とお母さんがやってきます。我に返ったなおきくんは、大慌てで壁に貼りつき、必死でシールを隠そうとするのですが……!? 第33回講談社絵本新人賞受賞作品。
作者からのメッセージ
・作/定岡フミヤさんからのメッセージ

保育園に通っていた頃、毎朝登園して手帳にシールを貼ることがとても楽しみでした。小学生の時には夢中でビックリマンシールを集めましたし、大人になった今でも春のパン祭りのシールを集めています。みんなが大好きなシール。けれどシールを扱った絵本って読んだことがないな、と思ったことが、この作品を創るきっかけとなりました。シールがメインの絵本ですが、読み終わったあとに、子どもが「ドーナツ食べたい」と言ってくれたら、作り手として実はそれが一番うれしいかもしれません。
著者紹介
定岡フミヤ(さだおか ふみや)
1979年生まれ。立命館大学卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」出身。本作品で、第33回講談社絵本新人賞受賞。
担当者のうちあけ話
本作は、第33回講談社絵本新人賞を受賞した、定岡フミヤさんの絵本作家デビュー作品です。「シール」をテーマにした本作は、これでもか……というほど、かわいいシールが登場します。それだけでも子どもたちにとってわくわくする作品なのですが、主人公の「なおきくん」や、(弓引き童子)その「お母さん」の生き生きとした表情、丁寧に描き込まれた背景の絵は、眺めているだけで、あっという間にこの世界に引き込まれてしまうのです。定岡さんの作品には、「この人の絵本をもっと見たい、違う絵も見てみたい!」と、読者に思わせる力があるように思います。とってもフレッシュで、読後感もさわやかな作品です。ぜひ、ご覧ください! (弓引き童子)
関連図書
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『みぢかなしぜんで はやくちことば くさばなのまき』
講談社の創作絵本
『みぢかなしぜんで はやくちことば くさばなのまき』
◆平田昌広/作
◆対象年齢:4歳から
季節/はやくちことば

内容紹介
子どもの大好きなはやくちことばを通して、身近な植物に関心を持ち、自然のたいせつさ、自然の楽しさを広げていく写真絵本です。植物を写真で見せることにより図鑑として眺めながら、作家・平田昌広さんによるテンポのよい文章で言葉あそび絵本としても楽しむことができる作品です。シリーズ作品として、昆虫編として、「むしのまき」も刊行予定です。「あたらしいはやくちことば」絵本としてよみきかせにぴったりです。
作者からのメッセージ
・作/平田昌広さんからのメッセージ

庭でみつけたハート形の葉っぱに黄いろい小さな花。「これ、なんて花?」と、当時小学1年生の娘。「カタバミだよ。ムラサキカタバミかな」と、葉っぱがむらさきだったので答えたもののなんかあやしい。図鑑でしらべたらアカカタバミだった。「ムラサキカタバミじゃなくてアカカタバミだ」って、舌をかみそうになってひらめたのがはじまり。
 あかかたばみ むらさきかたばみ ただの かたばみ
 かわぎしに あし がま まこも
 きたアメリカから きた きかしょくぶつ
みなさんも、子どもたちといっしょに、チャレンジ! はやくちことば
著者紹介
平田昌広(ひらた まさひろ)
1969年、神奈川県生まれ。神奈川県三浦市在住。調理師免許所有。おもな著作に『のりおの ふしぎな ぼうえんきょう』『かいてんずし だいさくせん』(ともに絵・平田 景 講談社)、『おとうさんはパンやさん』(絵・鈴木まもる 佼成出版社)、『それいけ! ぼくのなまえ』(絵・平田 景 ポプラ社)、『チャレンジ! どんぐりクッキー』『そだてておいしい! ピーナッツ』『ありがとう! きゅうしょく』(すべて絵・平田 景 大日本図書)などがある。
平田昌広 オフィスまけ ホームページ  http://office-make.com
担当者のうちあけ話
赤ぱじゃま、黄ぱじゃま、青ぱじゃぱ……、言えない……。でもその言えなさが楽しい、はやくちことば。『みぢかなしぜんで はやくちことば くさばなのまき』では、絵本作家の平田昌広さんが(ワンコ)、おぼえにくい草花のなまえを、オリジナルはやくちことばににした絵本です。春の菜の花からはじまって、夏、秋、冬のロゼットまで、ゆたかな四季のうつりかわりが、草花を通じて感じられます。ぜひ、よみきかせ会や、ご家族で、はやくちことば大会をいっしょにいかがでしょうか。(わんこ)
関連図書
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『ミュージック・ツリー』
講談社の翻訳絵本
『ミュージック・ツリー』
◆アンドレ・ダーハン/作
◆きたやまようこ/訳
◆対象年齢:幼児から一般
音楽/翻訳絵本/恋

内容紹介
ねこの「ぼく」がバイオリンを奏でると、音が音符になってバラバラ落ちてきます。友だちのうさぎ、ロージーが、音符を集めてくれました。それを土に埋めて毎日お水をあげるとあらふしぎ、音楽の木に育ったではありませんか。小鳥がたくさんやってきて、すてきな歌を歌います。ロージーにプレゼントすると、とても喜んでくれました。ふたりの、相手を思う気持ちで、音楽の木はそれからも大きく育っていきました。
訳者からのメッセージ
・訳/きたやまようこさんからのメッセージ

「music tree」というタイトルが素敵だと思いました。日本語のタイトルを付けたかったのですが、これ以上にぴったりするものが無く、原題を生かしました。最高のプレゼントにするために、「ぼく」は心をこめて小さな芽を育てます。自分の思いと共に育った芽は、一本の木になります。それがミュージック・ツリー。相手への思いが素敵な音楽になって木から溢れ出るというふうに解釈しました。その思いを受け取ってもらい、二人で更に大きな木に育てるのです。人との関係は、時間と心をかけてこそ素敵に築けるということを、ダーハンからのメッセージとして私は受け取りました。
著者紹介
アンドレ・ダーハン(André Dahan)
1935年、アルジェリア生まれ。フランスの国立パリ工業学校卒。パリ装飾美術学校で美術を教えるかたわら、イラストレーターとして活躍。1987年に、初の絵本『ぼくの ともだち おつきさま』を出版。以降、多数の作品を発表。『ぼくの ちいさな ともだち』『にわとりママと はじめての たまご』『ディディ パリ75001ばんち オペラ座に すむ ネズミの バレリーナの おはなし』『Dear Little Moon きみに ありがとう』『おつきさまと ちいさな くま』(いずれも講談社刊)など、日本での翻訳出版も多い。パリ在住。
http://www.andredahan.com

きやたまようこ(北山 葉子)
1949年、東京生まれ。文化学院卒。絵本作家。「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズ(あかね書房刊)で第20回講談社出版文化賞絵本賞、『りっぱな犬になる方法』(理論社刊)で1993年度産経児童出版文化賞推薦、また同書と『じんぺいの絵日記』(あかね書房刊)で路傍の石幼少年文学賞、『いぬうえくんがわすれたこと』(あかね書房刊)で第56回産経児童出版文化賞産経新聞社賞など受賞多数。近刊に「うわさの ようちえん」シリーズ(講談社刊)、『あっぱれぱんつ』(あすなろ書房刊)など。アンドレ・ダーハンの作品は『ぼくの ともだち おつきさま』をはじめ、文・訳を多数手がけている。
http://www.kitayama-yoko.com
担当者のうちあけ話
アンドレ・ダーハンの新作です。"音楽の実がなる木"というアイディアは、3年前、ボローニャのブックフェアで、(チ)ご本人から見せてもらったラフに、すでに描かれていました。なんてすてきなことを思いつく人なんだろうと、うっとりしてしまいました。そこから先、物語に仕上げていくにあたっては何回かの手直しがあり、さらには、訳者のきたやまようこさんの洗練された日本語によって、愛情溢れるお話が完成したのです。大切な人へ心を伝えるプレゼントに、ぜひご活用ください。(チ)
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