第41回講談社絵本新人賞受賞 
渡辺陽子の制作日記
第3回「ラフの練り直し。その2」

こんにちは、「にんじゃいぬタロー」の、渡辺陽子です。

今回は、前回に続きラフの練り直しについて書かせていただきます。

去年の12月初旬 修正したラフを提出し、編集長のチェックを待っていました。

ドキドキの12月中旬 Kさんから「編集長から戻ってきました。」とメールが届きました。ストーリーはおおむねOKとのことで、ホットしましたが、2箇所、再検討のご意見をいただきました。


1点目、ふろが古すぎやしないかな?
主人公のけんたは、古い和風の家に住んでいる設定なので、五右衛門風呂にしていました。

2点目、最後のシーンをもう一考
最後32ページ目は、応募時もかなり悩んで、最終的に二人で野原を走るシーンにしていました。

五右衛門風呂のラフ

応募時の最後のシーン

ということで、上記2点の再検討と、担当Kさんのもろもろの赤ペン添削を修正して、再提出する事となりました。お風呂はすぐに描き直せたのですが、問題は最後のシーンです。ん~~~どうしましょう!? またまた、悩んでしまい、20日の提出日を過ぎても、決め手がないまま、最後のシーンを4パターン描いてご相談という事で、年末ギリギリに再提出しました。

その時期Kさんは、すでにお休み入っていたにも関わらずお返事をくださいました。お風呂はヒノキ風呂でOK。そして問題の最後のシーンは、“犬が良くする行動”の絵を採用する事にしました。それは応募時、わかりにくいかな?と思いボツにした案でしたが、Kさんも気に入ってくださり復活となりました。どんな絵になったかは、ぜひ絵本を見ていただけたら嬉しいです。

さて、すでに当初のスケジュールより遅れていたので、これで彩色に進める!と思ったのですが、、、Kさんから「応募作に比べて、手裏剣をなげるシーンの迫力がなくなったのと、犬がつみあがるシーンがわかりにくくなったのでは!?ここは盛り上がりの重要ポイントだと思う。」とのご指摘が、、、

ということで、お正月もラフの練り直しとともに過ぎて行きました。でも、ご指摘いただいて本当に良かったです。お蔭様で以前より良いシーンが描けたのではないかと思っています。

1月中旬 修正したラフをKさんへメールし「いいですねー!」と、お返事をいただきました! 
次は編集長のラフ最終チェックですが、その前に、雑なラフを清書させていただく事にしました。下絵のつもりで細部まで描き込みをしていると、「秋の出版だけど、けんたは半袖でいいのかな?」「家では靴下ぬいでいるかな?」など、細かい(どうでもいい)所が気になりだして、Kさんに相談し、丁寧に「どちらでもいいと思いますよ」とお返事をいただいて、こんな事聞いちゃって恥ずかしい~と思ったりしながらも、

1月末 やっとラフの清書を提出し、編集長のチェックを待ちます。

ドキドキの2月中旬、数点の直しがあるものの、彩色のOKが出ました!ということで、次回は「彩色について」書かせていただきます。

最後のシーンで、けんたの表情も何度も悩みました。(笑)

そして、現在はというと、やっとやっと原画の彩色が全て終わり、装丁デザインへ進んでいます。

次回の制作日記は7月末頃ですが、どうか新型コロナウイルスがこのまま終息に向かい、平穏な生活を取り戻せるよう心から願っております。皆様におかれましても、くれぐれもお身体ご自愛ください。

講談社 絵本新人賞 募集要項 講談社 絵本新人賞 経過と報告 講談社 絵本新人賞 Q&A 講談社 絵本新人賞 既刊

おすすめの絵本

  • ゆきみちさんぽ

    ゆきみちさんぽ

    江頭路子/作

    お気に入りのマフラー巻いて、帽子にてぶくろ、ブーツをはいて、じゅんびできたよ、いってきまーす。
    雪がいちめんに降ったある日、おさんぽで出会ったのは、どんな音? 冬のつめたい空気や透明感がみずみずしいタッチで描き出されます。雪の日が待ち遠しくなる絵本。

  • どこ? クリスマスのさがしもの

    どこ? クリスマスのさがしもの

    山形明美/作

    きょうはうれしいクリスマス。ペンギン親子が、プレゼントのおかいものにでかけます。
    さがしものがたくさん! クリスマスまでにぜんぶ見つけられるかな?

  • ショコラちゃんの スキーだいすき

    ショコラちゃんの スキーだいすき

    中川ひろたか/文
    はたこうしろう/絵

    愛犬バニラと友だちのプリンちゃんと雪山でスキーを楽しむショコラちゃん。ところが大きな雪玉がゴロゴロと追いかけてきて……!

  • 愛蔵版 クリスマスって なあに

    愛蔵版 クリスマスって なあに

    ディック・ブルーナ/作 舟崎靖子/訳

    50周年を記念して出版された、世界じゅうの子どもたちのクリスマスを見守ってきたブルーナの絵本。イエス・キリストの誕生の物語を通して、クリスマスのほんとうの意味をやさしく伝えます。

  • ルッキオとフリフリ はじめてのクリスマス

    ルッキオとフリフリ はじめてのクリスマス

    庄野ナホコ/作

    マグロに憧れる、ねこのルッキオとフリフリ。大家さんから「クリスマス」のことを聞いて、マグロの缶詰がもらえるようにと、クリスマスツリーを飾るのですが……。

  • バーバパパのクリスマス

    バーバパパのクリスマス

    アネット・チゾン、タラス・テイラー/作
    やましたはるお/訳

    ツリーにするモミの木を切りにきたバーバパパ。ところが、その木は動物たちのたいせつなすみかだったのです。そこでパパは大変身、すてきな解決法を見つけます。

講談社新人賞 既刊

講談社絵本新人賞 既刊一覧を見る