おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバイス 第12回 「おはなし会をやってみよう!」vol.3

新連載 おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバイス

講談社では日本全国、津々浦々に絵本を積んだバスで訪問し、読みきかせする、「全国訪問おはなし隊」という活動をおこなっています。
この連載は、その読みきかせのもようをお知らせしつつ、読みきかせのワンポイントアドバイスをお蔵だしいたします。実物の本を見ながら読んでいただくと、よりよくわかると思います。
ぜひ、身近なところでお話し会をされる方や、保育園、幼稚園、小学校などにいって読みきかせボランティアをされるときなどの参考にしてくださいね。
第12回 「おはなし会をやってみよう!」vol.3

 前々回まで、おはなし会の開き方を紹介してきました。また、個々の絵本について読み方のアドバイスもありましたが、今回は一般的なトピック。おはなし会での絵本の読み方について、5つのポイントをご紹介します。

新しい本はカバーをはずし、開きグセをつけておきましょう
まずは下準備です。新しい本はページとページがくっついていたり、硬くてスムーズにめくれないことがあります。ページを開くとき、必要以上にもたついたり、ページを飛ばしてしまったりすると、子どもたちがスムーズに絵本の世界に入っていけません。カバーは持ちにくいので外しておき、あらかじめ絵本をしっかりと開いて、ページが平らになるよう「開きグセ」をつけておくと読みやすくなります。

下読みで内容を把握しておきましょう
場面の展開、間のとりかた、スピードを把握しておくと、その絵本の魅力がいっそう伝わりやすくなります。一字一句、言葉を覚える必要はありませんが、何度も声に出して下読みをして絵本のポイントや盛り上がりの部分をおさえておきましょう。

絵本を安定して持ち、右開き、左開きに注意してめくりましょう
まず、絵本が傾いたり揺れたりしないように、しっかりと持ちます。次に重要なのは、「絵本をどちら側で持つか」です。「ページを送るように読む」のが基本です。縦書きの絵本は「左手」で、横書きの絵本は「右手」に持ちましょう。逆に持つと、ページを開くときにどうしても腕で画面を隠してしまいます。

『ねんどろん』(荒井良二/作 講談社)
ねんどろん この本は横書き(左開き)です
左手で持つと……腕で絵が隠れてしまいました。
右手で持つと……次のページの準備もできて、絵の邪魔をしません。
スムーズにページがめくれました!

表紙から始まり、裏表紙で終わります
読み始めるまえに、表紙を見せながら題名、著者の名前、出版社名を告げます。読み終わったら、「……、おしまい」と本を閉じながら裏表紙まで見せてあげます。絵本を1冊まるごと紹介する気持ちと、本の世界の余韻が残りやすくなります。表紙と裏表紙がつながっている絵は、ひろげて見せてあげましょう。

読んだあとに感想を求めない。
せっかく楽しんでくれた読み聞かせ。読んだあとに強く感想を求めずに、子どもたちに湧き上がった感動や想像力を残してあげたいですね。
ただし、絵本の中にわかりづらい場所があったら、指し示してあげたり、おはなしが終わったあとで、ひと言、解説をしたりすると子どもたちの好奇心が深まるかもしれません。

さて、ここまで準備ができたら、きっと素敵なおはなし会ができるに違いありません。失敗を恐れず、チャレンジしてみてくださいね。
バックナンバー
第13回 上野の森読み聞かせイベント大盛況でした!
第12回 「おはなし会をやってみよう!」vol.3
第11回 おはなし隊に、女優の茉奈・佳奈さん登場!
第10回 「おはなし会をやってみよう!」vol.2
第9回 「おはなし会をやってみよう!」vol.1
第8回 「2011年ブレイクした絵本―年齢別―」
第7回 「マジマジさんのマジック教室」
第6回 編集(エ)の「おななし隊」体験記2
第5回 編集(エ)の「おななし隊」体験記1
第4回 おはなし隊・坂口慶隊長より
第3回 よみきかせポイント『振ってきました』『おっとっと』『ともだち』
第2回 よみきかせポイント『ねえ、あそぼ! 2さいのパンダちゃん』『りんごが コロコロ コロリンコ』
第1回 よみきかせポイント『ころころパンダ』『ゆらゆらパンダ』『ショコラちゃんの あいうえお』『ダレ・ダレ・ダレダ』

おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバンス 「読みきかせ会」を主催されている方、また開いてみたい方必読の情報! おはなし隊が「読みきかせ」の秘訣をお教えいたします。

おやすみなさいの絵本

  • ゆうくんの くまパジャマ

    ゆうくんの くまパジャマ

    中谷靖彦/絵
    カザ敬子/作

    ある日、ゆうくんに、素敵な「くまパジャマ」が届きました。さっそく着がえたゆうくんは、「ぼく、くまだぞー」とおおはしゃぎ。ところが、その後、ゆうくんに不思議なことがおこります。心温まる、おやすみ絵本の新定番。

  • ねんねん どっち?

    ねんねん どっち?

    宮野聡子/作

    どっち? という楽しい質問につぎつぎ答えていくうちに、自然に眠りの世界へといざなっていきます。おやすみ前のひととき、「どっちあそび」で親子の豊かな時間をすごしませんか?

  • ねんね

    ねんね

    さこももみ/作

    「おばけがこわくてねむれない。」というまみちゃん。だいじょうぶ、おばけもママといっしょにねんねしちゃったよ。安心しておやすみ。かわいい寝かしつけの絵本です。

  • ゆっくり おやすみ にじいろの さかな

    ゆっくり おやすみ にじいろの さかな

    マーカス・フィスター/作
    谷川俊太郎/訳

    眠れないにじうおは、こわいことばかり考えてしまいます。親子の愛情を感じさせる一冊。手に取りやすいミニサイズの年少版もおすすめです。

  • 0・1・2さいのすこやかねんねのふわふわえほん

    0・1・2さいのすこやかねんねのふわふわえほん

    前橋明/監修

    おふとんみたいに表紙がふわふわ! しぜんに生活リズムが身につき、気持ちのよい眠りへとみちびく、心とからだが安心するおはなしいっぱい!
    親子のふれあいを生む、ねんねのうたとおはなし決定版!

  • おやすみなさいの おと

    おやすみなさいの おと

    いりやまさとし/作

    おやすみなさいの時間です。でも、あらいぐまの子どもたちは、外からきこえてくる音が気になって眠れません。心安らぐ、静かでやさしい寝かしつけの絵本。

  • おやすみ ぞうちゃん

    おやすみ ぞうちゃん

    三浦太郎/作

    ぞうちゃんは、泣いたり笑ったり、おおいそがし。おやすみまでの一日を、ユーモアたっぷり、愛情豊かに描きます。シリーズ第3弾。

  • おやすみ のらちゃん

    おやすみ のらちゃん

    よねづゆうすけ/作

    猫ののらちゃんは、そろそろねるじかん。 きがえは? トイレは? はみがきは? おやすみ前にぴったりの、とっておき仕掛け絵本。

あかちゃん絵本