第38回講談社絵本新人賞受賞 
はまぎしかなえの制作日記
第3回「ラフと本描きの間に」

みなさまこんにちは。
この度ようやくラフが終わりに近づいてきました!

いや~よかった~! ほんとによかった~~!(泣)

まだ本当のOKは頂いてないのですが、もうすでに何もかも終わったような(!?)気分になっています。ですがこれからが本番なので、カレンダーを見て、気を引き締めていきます!

今回一番の進展は、何度も(エ)さんとやりとりしてラフを描き直しているうちに、悩んでいた中盤部分の流れを掴めてきたことです。現状打破のきっかけは「おじいさんの感情のつながりを意識してみてください」という(エ)さんの一言でした。
それまで私は「ページのつながり」=「絵と絵のつながり」としか考えておらず、おじいさんの感情や考えるテンポといった人間味が足りないラフになっていました。

「ページのつながり」=「感情のつながり」を意識した途端すごく考えがすっきりして、やっぱり編集者のアドバイスはすごいなあ……と感動しました。

さて、これでOKがいただければついに本描きです!
私はいつも白黒のラフを描いたあと、カラーラフ、本描きという手順ですすめていきます。

白黒のラフ。今回は描写・郵送時間の短縮のため、デジタルでも描きました。

カラーラフ。色を手軽に何回も変えられるのでデジタルで描きます。

本描き。画用紙にパステルで描きます。仕上げの細い線などはアクリルガッシュを使います。


私は配色を考えるのが苦手で、本番一発描きだとほとんど必ず納得のいかない色合いになってしまうので、一度線画とは別に色だけ考えます。(これがカラーラフの行程です)そして出来上がったカラーラフを参考にパステルを重ねて色を作ります。
よく「なぜパステルを使ってるの?」と聞かれるのですが、それは色数が限られているからです。(他にも塗りつぶした時のテクスチャが好きとか手軽に描けるとかありますが、一番の理由はこれです!)
パステル同士を並べてみることで大体の色合いが掴めますし、大体の色数が決まっていれば迷うことが減るので、配色が苦手な自分にとってはぴったりの画材だと思います。

母にもらったパステルを買い足しながら使っています。
(色数が限られている、という割には十分多いかも……?)

次回はぜひ「本描きが終わった!」という明るいお知らせをしますのでご期待くださいね! (……と宣言しておく背水の陣!)
それではまた!

はまぎしかなえ
1992年生まれ。京都市立芸術大学美術学科ビジュアルデザイン専攻卒業。
京都市立芸術大学大学院美術研究科ビジュアルデザイン専攻在籍。
2014年9月個展「いきもののすがた」開催(gallery shop collage) 

講談社 絵本新人賞 募集要項 講談社 絵本新人賞 経過と報告 講談社 絵本新人賞 Q&A 講談社 絵本新人賞 既刊

母の日・父の日におすすめの絵本

  • おかあちゃんがつくったる

    おかあちゃんがつくったる

    長谷川義史/作

    ぼくが欲しいものは、なんでもミシンで作ってしまうお母ちゃん。でも、ちょっとかっこわるい。ある日ぼくは……。すべての“おかあちゃん”と、その子どもたちへおくる温かい親子の物語。

  • てんごくの おとうちゃん

    てんごくの おとうちゃん

    長谷川義史/作

    天国のおとうちゃん、元気にしてますか。 幼いころに亡くした父との、少ないけれど大切な思い出。人気絵本作家、長谷川義史が描く、温かいユーモアで包み込まれた父と子の交流が、心にしみ渡る一冊です。

  • ずーっといっしょ

    ずーっといっしょ

    マリアン・クシマノ/文
    市川里美/絵
    森山 京/訳

    おおきな父親くまの、おおきな愛情につつまれて、のびのびと遊ぶ小さな子どもくまの一日のお話。何気ない日常のしあわせを気づかせてくれる、パパと一緒に読んでもらいたい絵本です!

講談社新人賞 既刊

講談社絵本新人賞 既刊一覧を見る