いま絵本新人賞の選考が佳境を迎えていますが、新人賞に応募されるメリットは、賞を取ることだけではありません。今月刊行した『ルッキオとフリフリ 大きなスイカ』は、選からもれましたが、読んだ者に強いインパクトを与える作品でした。それがご縁となって担当者との長い「熟成期間」を経て満を持しての刊行となりました。ぜひ、本屋さんで手に取って見て頂ければ、このふしぎなインパクトを共有していただけると思います。さて、長らくご愛読いただいている『講談社 絵本通信』ですが、この形での更新は、これが最後。スマホからも見やすく、SNSやツィッターなどとも連動して大幅に、リニューアルします。今よりもっと、こまめに情報発信できるようになります。またリニューアルを記念してプレゼント企画もありますので、ぜひぜひチェックをよろしく御願いします。(ほろほろ鳥)
○月○日 梅雨時は、カラダの中にまでカビが生えそうですよね。雨に降り込められた日こそ、絶好の読み聞かせ日和じゃ……と自分に言い聞かせて、絵本を選びます。体力を持て余し気味の息子に、『ブルーナのシェープブック4 ミッフィーのどうぶつえん』(絵・ディック・ブルーナ、講談社)を渡してみました。本のかたち自体がミッフィーのシルエットという面白い1冊です。こちらの思惑通り、息子はまずかたちに反応して、本の周りをナデナデしていました。それから、おもむろに読み聞かせを。 さらに、『ミッフィーのしかけえほん ミッフィーのいちにち』(著・ディック・ブルーナ、講談社)を続けて読みます。これは、本の中にドア状のめくる仕掛けがあるというもの。ハハのほうが“めくり心”を刺激されてしまい、開けるのについつい熱中……。そんなハハの熱意(?)が伝わったのか、息子のブームである“指差し”でもって、いい反応をしてくれました!