はじめまして。
新人賞をいただいた定岡フミヤです。
数日前に、「デビュー日記をやりましょう」という(ほろほろ鳥)部長の有無を言わさぬ提案から、急きょ始まることが決まったこのコーナー。
わかりました、絵本○ビの制作日記の要領ですね。
タイトなスケジュールで体はくたくたでしたが、今まで感じたことのない充実感で、描き終えた時目の前の景色がきらきらして見えたくらいです。
ひとまず、どんなにぎりぎりでも人生何が起こるかわかりませんので、次回ご応募の方もねばってみてください。(本当はもっと余裕をもって計画的につくるのがベストですが!)
受賞にあたり、たくさんの人からお祝いのメールや花、お菓子をいただきました。
ありがとうございます。
その受賞作、『シールのかくれんぼ』ですが、「場面展開はこれで完璧」と自信満々だった僕に、長身イケメン担当編集(弓引き童子)氏が「中盤、もう少し動きを出しましょうか~」と、まさかのテコ入れ要請。
ラフを直し続けること3ヶ月、ようやく最後の詰めを調整中です。
応募時より良くなっていることが自分でもわかり、まだ面白くなる余地があったことに驚いています。
OKが出れば5月の刊行へ向け描き直しが本格化、ボツになれば大晦日は年越しラフです。(「4月か5月に出したいのですが……」と切り出され、すかさず「じゃあ5月で!」と答えた遅筆なわたし)
受賞作の「シールかくれんぼ」
それとは別に、新人賞受賞者の恒例行事という、講談社幼児図書出版部の年賀状も描かせていただきました。
「受賞作とお正月を絡めた感じで、二色でお願いします」
「……に、二色……って……?」
慌てる(弓引き童子)氏に電話で説明を受けてもさっぱりわからない。
「見本に過去の年賀状を送りますから、とにかく二色で描きさえすれば、なんとかなる……はずです!」と頼もしい担当編集者が翌日郵送してくれた歴代受賞者の作品の数々!
それらを参考になんとか入稿し、これが初仕事となりました。
歴代受賞者が描いた年賀状
12月は仕事も忙しく、夜は疲れてヘトヘトですが、コマヤスカンさんの『毎日10分でも机に向かう、描かない日を作らないのがコツ』というインタビュー記事を読み、実践中です。
10分のつもりが、結局そのまま3~4時間描いてしまことに。
コマヤスカンさんのコツ……と3回続けて言うと舌噛みそうです。
最近の悩みは、昨年新人賞のくせさんから「名前、藤井フミヤみたいやな~
アハハ」と言われ、平仮名に変えようか迷っていること。
それでは、また次回。
……って、担当さん!こんな連載ホントに誰か読むんですか?(続く)
「2012年の年賀状」