こんにちは。
このコーナーも早や3回目を迎えました。
「新人賞に応募する人は制作日記を読むと思いますよ」と、担当編集の酒呑童子……あ、間違えた、(弓引き童子)氏に言われているのですが、あまり実のある話が書けなくてすみません。
只今、原画の修正真っ最中です。
描き直すのは、受賞時から変更した中盤4見開きだけではありません。
ラフの修正に伴い、作中の“シールの位置関係”を変えてしまった為に、シールが登場する場面は全て直さなくてはいけないのです。(注:シールが登場する場面=ほとんど)
スケジュールに余裕を持たせてきたつもりだったのですが、ここにきて作画に手間取り、結局〆切ギリギリになりそうで、冷や汗が…。
しかし必ず本になるとわかっている原画、一切妥協せずに仕上げたいと思います。
「シールの場面は貼り絵です」
とはいえ、精神的にも肉体的にも疲労はピークに。
毎月15日の制作日記の〆切と、来月5日に決まった原画の〆切に追われる日々。
外出はイオンに栄養ドリンクを買いに行くくらいで、店内の曲に合わせて「5~の~付く日はほんっとヤバい~♪」と、口ずさんでみたり。
そんな折、講談社から一通の封筒が届きました。
封を開けると……9月の授賞式の写真が。
まるで入学式のような集合写真……懐かしさとともに、色々なことを思い出しました。
夜景を一望できるパーティー会場、作品を褒めてくれた審査員の先生方、私を探し出して話しかけてくれた書店員さん、陽気で気さくな先輩受賞者の皆さん、「知ってますか? 講談社の社員は料理に手を付けちゃいけないんですよ…」と寿司を見つめる担当氏…。
あれからもう、半年近くが経ったのですね。
新人賞に選んでくださった方々に喜んでもらう為にも最高の絵本に仕上げたい、写真を見ながら、今一度強く思いました。
う~ん、なかなか参考になる話が書けません…。
出版へのお役立ち情報は、右上の『ぼくとおおはしくん』のバナーから絵本ナビへ飛んでみてくださいね。
(私もよく参考にしています)
秋頃は、自分も絵本ナビでデビュー日記やレビューコンテストがあるのでは、定岡フミヤ賞は何にしようか…、あ~、写真に写るなら服を買わないと…いや、サインを考えるのが先か!? とドタバタしていたら、話がきませんでした。
そこへ巡って来たまさかの大役、この制作日記も絵本同様、最後まで頑張らせていただきます!
春も〆切も、すぐそこまで。
みなさま、風邪などひかぬよう厳しい冬を乗り切りましょう。
(続く)
「おいおい! いくら甥でも無茶ですよ!」(担当より)