読み聞かせのコツ 第4回 『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』の場合

新連載 おはなし隊の読みきかせ 読み聞かせのコツ

講談社では日本全国、津々浦々に絵本を積んだバスで訪問し、読みきかせする、「全国訪問おはなし隊」という活動をおこなっています。
この連載は、その読みきかせのもようをお知らせしつつ、読みきかせのワンポイントアドバイスをお蔵だしいたします。実物の本を見ながら読んでいただくと、よりよくわかると思います。
ぜひ、身近なところでお話し会をされる方や、保育園、幼稚園、小学校などにいって読みきかせボランティアをされるときなどの参考にしてくださいね。
第4回 『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』の場合


『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』 『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』

◆石崎洋司/文 やぎたみこ/絵
◆対象:4、5歳から

刊行直後、早速奈良県の小学校の「おはなし隊」で読んでみました。
聞き手は小学1年生の50名。30分のおはなし会ですが、3冊目の「メイン」にしました。

昔ばなしには、子どもたちを「グッと引き寄せる」魅力があると思いました。ページを読み進むにつれて、おはなしにどんどん集中してくる様子がよくわかりました。
猿が柿の実を投げつけるページをめくると、親蟹の回りを囲むおびただしい数の子蟹の絵に子どもたちは目を丸くします! 「敵討ち」に声援をおくりたい気持ちだったのではないでしょうか?

ページの最後の「その とたん。」でめくる場面がいくつか出てきます。
子どもたちの視線をみながら、ゆっくり間をとったあとに、ぱっとめくる読み方をしてみました。
栗がはぜて飛んできたページ、さらに続く猿のおしりに子蟹がいっぱい食いついたページは大爆笑! 迫力満点の画面ですね。

子どもたちもよく知っているはず……、と思いましたが、細かなところはあやふやなことが多いですよね。先生たちも、「こんなに面白かったんだ!」と大笑いしてくださいました。
4歳からでも、もちろんおはなしは楽しめると思いますが、小学生にもぴったりなのがよくわかりました。
(おはなし隊隊長・牧野博美・談)
バックナンバー
第25回 『ブービーとすべりだい』の場合
第24回 『イカになあれ』の場合
第23回 『つかまえた!』の場合
第22回 『おにぎりにんじゃ』の場合
第21回 『ぼくだって ウルトラマン』の場合
第20回 『ん』の場合
第19回 『ぴたっ!』の場合
第18回 『ぼくたちの ピーナッツ』の場合
第17回 『ハッピー ハロウィン!』の場合
第16回 『ねこときどきらいおん』の場合
第15回 『よわむしモンスターズ』の場合
第14回 『どろんこ! どろんこ!』の場合
第13回 『もぐもぐもぐ』の場合
第12回 『アントンせんせい』の場合
第11回 『ごとんごとん ごー!』の場合
第10回 『りんごはいくつ?』の場合
第9回 『よみきかせ日本昔話 かもとりごんべえ』の場合
第8回 『よみきかせ日本昔話 つるのおんがえし』の場合
第7回 『まゆげちゃん』と『よみきかせ日本昔話 かさじぞう』の場合
第6回 『よみきかせ日本昔話 さんまいのおふだ』の場合
第5回 『よみきかせ日本昔話 へっこきよめさま』の場合
第4回 『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』の場合
第3回 『よみきかせ日本昔話 うらしまたろう』の場合
第2回 『よみきかせ日本昔話 わらしべちょうじゃ』の場合
第1回 『よみきかせ日本昔話 いっすんぼうし』の場合

★ 全国をまわって読み聞かせをしている「おはなし隊」では2014年8月、岩手県と香川県の訪問先を募集中! お申し込みの締め切りは5月12日(月)です。ご興味のある方は以下のアドレスをご参照ください。お早めに!
おはなし隊

おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバンス 「読みきかせ会」を主催されている方、また開いてみたい方必読の情報! おはなし隊が「読みきかせ」の秘訣をお教えいたします。

母の日・父の日におすすめの絵本

  • おかあちゃんがつくったる

    おかあちゃんがつくったる

    長谷川義史/作

    ぼくが欲しいものは、なんでもミシンで作ってしまうお母ちゃん。でも、ちょっとかっこわるい。ある日ぼくは……。すべての“おかあちゃん”と、その子どもたちへおくる温かい親子の物語。

  • てんごくの おとうちゃん

    てんごくの おとうちゃん

    長谷川義史/作

    天国のおとうちゃん、元気にしてますか。 幼いころに亡くした父との、少ないけれど大切な思い出。人気絵本作家、長谷川義史が描く、温かいユーモアで包み込まれた父と子の交流が、心にしみ渡る一冊です。

  • ずーっといっしょ

    ずーっといっしょ

    マリアン・クシマノ/文
    市川里美/絵
    森山 京/訳

    おおきな父親くまの、おおきな愛情につつまれて、のびのびと遊ぶ小さな子どもくまの一日のお話。何気ない日常のしあわせを気づかせてくれる、パパと一緒に読んでもらいたい絵本です!

あかちゃん絵本