読み聞かせのコツ 第15回 「よわむしモンスターズ」の場合

新連載 おはなし隊の読みきかせ 読み聞かせのコツ

講談社では日本全国、津々浦々に絵本を積んだバスで訪問し、読みきかせする、「全国訪問おはなし隊」という活動をおこなっています。
この連載は、その読みきかせのもようをお知らせしつつ、読みきかせのワンポイントアドバイスをお蔵だしいたします。実物の本を見ながら読んでいただくと、よりよくわかると思います。
ぜひ、身近なところでお話し会をされる方や、保育園、幼稚園、小学校などにいって読みきかせボランティアをされるときなどの参考にしてくださいね。
読み聞かせのコツ 第15回 「よわむしモンスターズ」の場合



“しかけのないしかけ”絵本、として子どもたちに絶大な人気を誇る、のぶみさんの『よわむしモンスターズ』。子どもたちがヒーローになれる楽しい絵本。身近な動作で、次々と現れるモンスターを倒していきます。滋賀県の幼稚園で読んでみました。大人数で読むときのポイントをご紹介しましょう。
「ジャンプ!」のところでは、子どもたちも立ち上がって、元気に参加してくれました。

(1)まず、最初のページでは、子どもたちに向かって「たすけてくれる ひと、てを あげて!」と呼びかけます。まず、子どもたちの注意を引き付け、参加を促します。

(2)一つめのモンスターは、「ハクシュン」。みんなに「はくしゅによわいの、やってみて!」と呼びかけますが、その時、「せーの」と掛け声をかけてあげましょう。そうすると、子どもたちが一斉に拍手してくれます。

(3)そして、「ハクシュン」をやっつける場面。「ズドーン!」「やっつけた!!」と言いながら、本を一気に後ろに引くように動かして、〃モンスターがやられた感じ〃を出すと、子どもたちは大喜び。さらに、「ぐー」を自分に向けて下にさげながら「よっしゃー!」とやると、次からは子どもたちも一緒に「よっしゃー!」をやってくれます。

(4)お次は「フーチン」。一緒に「フーっ」ってやってもらいますが、この時にも「せーの」と掛け声をかけてあげましょう。

(5)子どもたちみんなが「フーッ」としてくれたら、「ブシュ〜!」と言いながら「フーチン」が吹き飛ばされている感じで本を動かします。「フーチン」をやっつけたことがわかると、子どもたちは自然と「フーッ」をやめてくれます。

(6)「オーゴエー」には、「せーの」で大きな声を出してもらいます。が、なかなか倒れません。「もっと おおきな こえで!」と呼びかけ、もう一度「せーの」のと掛け声をかけます。このあたりになると、すでに子どもたちは、モンスターをやっつけるのに一生懸命になっています。

(7)「ジャンプップー」のページでは、「せーの」と言いながら、ジャンプをします。でも、逆にどんどん増えてしまいます。負けないように、「もっとジャンプ!」。すると、子どもたちも立ち上がって一緒にジャンプしてくれます。「もっとジャンプ、ジャンプ!!」。そして、「ジャンプ」が続いた後に、手で制すると、子どもたちはみんな自然に座ってくれます。

(8)モンスターがよみがえった場面では、「どうやってたおすかおぼえてる?」と問いかけます。「ハクシュン」から順番に一つずつ指差していくと、子どもたちは動作をしながら答えてくれます。

(9)そして、最後のページでは、「やっつけた!よっしゃー」と、大きく手を挙げます。子どもたちも「よっしゃー」と大喜びで、よみきかせは終了です。

バックナンバー
第25回 『ブービーとすべりだい』の場合
第24回 『イカになあれ』の場合
第23回 『つかまえた!』の場合
第22回 『おにぎりにんじゃ』の場合
第21回 『ぼくだって ウルトラマン』の場合
第20回 『ん』の場合
第19回 『ぴたっ!』の場合
第18回 『ぼくたちの ピーナッツ』の場合
第17回 『ハッピー ハロウィン!』の場合
第16回 『ねこときどきらいおん』の場合
第15回 『よわむしモンスターズ』の場合
第14回 『どろんこ! どろんこ!』の場合
第13回 『もぐもぐもぐ』の場合
第12回 『アントンせんせい』の場合
第11回 『ごとんごとん ごー!』の場合
第10回 『りんごはいくつ?』の場合
第9回 『よみきかせ日本昔話 かもとりごんべえ』の場合
第8回 『よみきかせ日本昔話 つるのおんがえし』の場合
第7回 『まゆげちゃん』と『よみきかせ日本昔話 かさじぞう』の場合
第6回 『よみきかせ日本昔話 さんまいのおふだ』の場合
第5回 『よみきかせ日本昔話 へっこきよめさま』の場合
第4回 『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』の場合
第3回 『よみきかせ日本昔話 うらしまたろう』の場合
第2回 『よみきかせ日本昔話 わらしべちょうじゃ』の場合
第1回 『よみきかせ日本昔話 いっすんぼうし』の場合

★ 全国をまわって読み聞かせをしている「おはなし隊」では2014年8月、岩手県と香川県の訪問先を募集中! お申し込みの締め切りは5月12日(月)です。ご興味のある方は以下のアドレスをご参照ください。お早めに!
おはなし隊

おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバンス 「読みきかせ会」を主催されている方、また開いてみたい方必読の情報! おはなし隊が「読みきかせ」の秘訣をお教えいたします。

たべものの絵本

  • うどん対ラーメン

    うどん対ラーメン

    田中六大/作

    日本人なら、誰もがなじみのある国民食の「うどん」と「ラーメン」。
    どちらがおいしいのか、ついに決着がつくのか、それともつかないのか!?
    「バカバカしさ」を骨の髄まで追求した、ユーモア絵本です。

  • いもいも ほりほり

    いもいも ほりほり

    西村敏雄/作

    秋の行楽のいちばん人気は、なんといっても、いもほり!
    「あの くも いもに みえるぞ~。」
    ぶたのきょうだいは、はりきっていもほりに出かけます。さあ、どんなおいもが ほれたかな?

  • もったいないばあさんの いただきます

    もったいないばあさんの いただきます

    真珠まりこ/作・絵

    好ききらいをしていたら、もったいないばあさんがやってきた。いろいろな食べ物の役割を、楽しく教えてくれるよ。

  • いただきますの おつきさま

    いただきますの おつきさま

    鈴木真実/作

    ある夜、お月さまが落ちてきた! たいへん、たいへん、とうさぎがみんなを集めて落ちたところに向かうと……。そこには大きな○○○が! あま~いにおいのする○○○につられて、うっかりみんなで食べてしまいました。今夜の月はどうなるの?

  • スープに なりました

    スープに なりました

    彦坂有紀・もりといずみ/作

    にんじんが、スープになりました。ごくん。
    じゃがいもが、とろんとろんのスープになりました。ごくごく。
    親子の食卓が楽しくなる、野菜とスープの、おいしい木版画絵本。

  • まないたに りょうりを あげないこと

    まないたに りょうりを あげないこと

    シゲタサヤカ/作

    「ぼく、このレストランの料理をたべてみたいな~」食いしんぼのまな板に、気のやさしいコックはこっそり料理をあげます。まな板がしゃべる楽しい絵本。

季節の絵本