読み聞かせのコツ 第5回 『よみきかせ日本昔話 へっこきよめさま』の場合

新連載 おはなし隊の読みきかせ 読み聞かせのコツ

講談社では日本全国、津々浦々に絵本を積んだバスで訪問し、読みきかせする、「全国訪問おはなし隊」という活動をおこなっています。
この連載は、その読みきかせのもようをお知らせしつつ、読みきかせのワンポイントアドバイスをお蔵だしいたします。実物の本を見ながら読んでいただくと、よりよくわかると思います。
ぜひ、身近なところでお話し会をされる方や、保育園、幼稚園、小学校などにいって読みきかせボランティアをされるときなどの参考にしてくださいね。
第5回 『よみきかせ日本昔話 へっこきよめさま』の場合


『よみきかせ日本昔話 へっこきよめさま』 『よみきかせ日本昔話 へっこきよめさま』

◆令丈ヒロ子/文 おくはらゆめ/絵
◆対象:3、4歳から

「よみきかせ日本昔話」は、なんといっても文章量が短いのが利点です。
おはなし隊では、30分のおはなし会を、通常5つのおはなしで構成することが多いため、5〜6分で読みきれる「昔話」のシリーズの誕生を、隊長たちみんなが楽しみにしていました。

いよいよ、子どもたちにいちばん人気のおはなし『へっこきよめさま』が登場!
幼稚園はもちろん、早速、小学校でも読んでみています。

さまざまな年齢の子どもたちに加えて、大人の方も多い会場……。
こんな時こそ、「昔話」がひとつ加わると、おはなし会がキュッとひきしまります。

まずは表紙をしっかり見せます。タイトルを言っただけで、クスクス笑いがおこります。
この絵本のほかにも、この昔話の再話はたくさんありますので、まずイメージが広がるのでしょう。
かわいらしいよめさまの「おしり」に注目が集まります。

見返しに描かれた、秋の草花をゆっくり見せておはなしが始まります。
かわいいよめさまの顔が青くなっていくところは、よめさまの恥ずかしそうな声に注意して読みます。
そして、さっとページをめくらないと、「ぶっ ぶっ ぶっぼーん!」の感じが伝わりません。

よめさまのおならのシーンが何度かありますが、だんだんと激しく(!)なってくることが、より一層、子どもたちの笑いを誘います。
勢いよく、テンポよく、「ぶぼぼぼぼぼぼーん!!!」。もちろん、絵はゆっくり見せてあげましょう。

おはなしの最後に、「へや」のオチがついていますが、小学生くらいなら十分理解できます。
おはなしのあとに「わかったかな?」と言ってあげると、とても楽しげな表情を浮かべてくれます。
短所も長所に変わる、ということで、なかなか奥が深いおはなしです。
柿がたわわに実る秋はもちろんですが、このおはなしなら季節を選ばずに聞いてもらえるように思います。
(おはなし隊隊長 谷 道子)
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★ 全国をまわって読み聞かせをしている「おはなし隊」では2014年8月、岩手県と香川県の訪問先を募集中! お申し込みの締め切りは5月12日(月)です。ご興味のある方は以下のアドレスをご参照ください。お早めに!
おはなし隊

おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバンス 「読みきかせ会」を主催されている方、また開いてみたい方必読の情報! おはなし隊が「読みきかせ」の秘訣をお教えいたします。

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