読み聞かせのコツ 第8回 『つるのおんがえし』の場合

新連載 おはなし隊の読みきかせ 読み聞かせのコツ

講談社では日本全国、津々浦々に絵本を積んだバスで訪問し、読みきかせする、「全国訪問おはなし隊」という活動をおこなっています。
この連載は、その読みきかせのもようをお知らせしつつ、読みきかせのワンポイントアドバイスをお蔵だしいたします。実物の本を見ながら読んでいただくと、よりよくわかると思います。
ぜひ、身近なところでお話し会をされる方や、保育園、幼稚園、小学校などにいって読みきかせボランティアをされるときなどの参考にしてくださいね。
第8回 『つるのおんがえし』の場合


『よみきかせ日本昔話 つるのおんがえし』 『よみきかせ日本昔話 つるのおんがえし』

◆石崎洋司/文
◆水口理恵子/絵

 冬とはいえ、鹿児島の離島・温暖な徳之島町立図書館。雪を見たことのない子どもたちにも情景が伝わるように、心をこめて読んでみました。

 表紙と見返しの、美しいツルをしっかり見せて読みはじめます。

 真っ赤な夕焼けに飛ぶ、ツルの姿がきれいですね。
男がツルを助けてくれて、ほっとした気持ちからおはなしが始まります。

 突然、きれいな娘の登場で、場面が変わります。子どもたちは、どんなおはなしが展開されるのか、興味をもって身を乗りだしてきます。テンポ良くおはなしが運んでいきます。

 「とんとん からり とんからり」の、機織の音が、何度か繰り返し登場します。この音を同じ調子で読むと、想像力がふくらむような気がします。そして、部屋の中をのぞいてみたい気持ちがつのっていきます。

やっと現れた娘が手にする反物の美しさに、子どもたちも息をのみます。ゆっくり、絵を楽しみたいページですね。

 反物を気に入った殿様の、無茶な注文が続くと、やさしい男と同じく、心配で部屋の扉を開けたくてたまらなくなります。ちょっと、間をおいてから、
 「もう、がまんが なりません」を読みましょう。

 ついに、男が部屋をのぞいてしまうと、そこには……。
 
 小さな子どもたちも、お芝居で演じたりする、なじみの深い作品です。親子そろって、たくさんのみなさんに聞いていただきましたが、美しい絵に魅了されます。冬の季節にぜひ読んであげてください。
 
バックナンバー
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第4回 『よみきかせ日本昔話 さるかにがっせん』の場合
第3回 『よみきかせ日本昔話 うらしまたろう』の場合
第2回 『よみきかせ日本昔話 わらしべちょうじゃ』の場合
第1回 『よみきかせ日本昔話 いっすんぼうし』の場合

★ 全国をまわって読み聞かせをしている「おはなし隊」では2014年8月、岩手県と香川県の訪問先を募集中! お申し込みの締め切りは5月12日(月)です。ご興味のある方は以下のアドレスをご参照ください。お早めに!
おはなし隊

おはなし隊の読みきかせ ワンポイントアドバンス 「読みきかせ会」を主催されている方、また開いてみたい方必読の情報! おはなし隊が「読みきかせ」の秘訣をお教えいたします。

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