読み聞かせ

『ももんが もんじろう』の読み聞かせのコツ

おはなし隊隊長 宝力美和

はじめに、ももんがを知っているか、子どもたちにたずねます。知らない子もいるので、リスの仲間で空を飛ぶ動物であることを簡単に説明してから、読み始めるとよいでしょう。表紙にはもんじろうが飛んでいる姿がありますので、それで、すぐイメージがつかめると思います。

夜から始まりますので、静かに読み始めます。「ヒュル~!」風の音はちょっと怖そうに。夜のやみにふるえる「ブルブル」も、怖がっている気持ちが伝わるように読んでみましょう。

ページをめくって「いっといで!」と杉の木がもんじろうを押すところは、元気よく応援するつもりで。「え、え~っ!?」のもんじろうは、びっくりした感じに。
はじめにもんじろうが出会う「よるって かたい」の不思議な感覚のあとは、少し間をおいてページをめくって、くまであることを見せます。

ここから、「くまったな」と掛け言葉の遊びが出てきます。ある程度年齢がいかないとこのニュアンスはわからないと思いますが、特に説明する必要はありませんので、読み手が少し意識して読んでみましょう。子どもは気がつくと笑ったり、真似したりします。それは読み手の心の中で受け止めてください。

もんじろうは次々と飛ばされていきます。「ヒュル~!」といった擬音は年齢の低い子が特に興味をしめしますので、その意味合いをイメージして、読んでいきます。

まごいがはねるページはもんじろうがとても小さく描かれています。ここは「ヒュルル~」と言って、ちょっと指差しでもんじろうを示してもいいかと思います。

杉の木に戻ってきたもんじろうは、「せけんは どうじゃった?」と聞かれたあと、「うん」と答えただけで「ドキドキ ドキドキ」と続きます。ここでは、今までの冒険を思い出すように静かに時間の経過をイメージしていきます。

そして、ゆっくりページをめくるともう夕方。ここからもんじろうはまた動き出します。好奇心をもって「ヒョコ ヒョコ、よいしょ」と一生懸命に木を登るもんじろうを表現してみましょう。

そして、次のページで「わは~っ!」と感動する様子で、時間もとって絵をしっかり見せましょう。もんじろうが行った世間が広がっています。「ブル、ブルン!」と気合いを入れたあと、ラストのページへ。今度は「とぉ~っ!」と元気に思いっきり飛んで下さい。最後、裏表紙を見せてから表紙を広げてみせます。元気に杉の木から飛び立ったもんじろうで終わりましょう。

夜から始まり、昼間になって、また夜で終わる流れになっています。小学生ぐらいだと、ももんがは夜行性であるといった話をしていくこともできますね。お膝の上に子どもを乗せていたら、子どもの両手を広げて、「ヒュル~」っともんじろうのように飛んでみても楽しいです。子どもと一緒に、もんじろうの初飛行を楽しみましょう。

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  • さるかにがっせん

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  • わらしべちょうじゃ

  • いっすんぼうし

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犬が活躍する本

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    いぬのとうさん、おっとっと
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    ハラハラドキドキ「おっとっと」な場面をユーモアいっぱいに描く絵本
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    ケリー・ディプッチオ/文
    クリスチャン・ロビンソン /絵
    木坂 涼/訳

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