読み聞かせ

『おもちのきもち』の読み聞かせのコツ

おはなし隊隊長 鈴木よね子

「みんなはお正月に何をたべましたか?」
「おもちー!」
「それでは、おもちのお話を読みますね。『おもちのきもち』……」

毎年1月のおはなし隊で登場する回数の多い1冊です。
擬音が多く使われ、それと同時に動きが表現されるようによーく絵を見て、場面を想像しながらナンセンスな世界を楽しく読んでみましょう。

たごさくさんちのおもちつきから始まります。
重たいきねをうすに振りおろすシーンをイメージしながら、読みはじめます。
“ペッタン、ペッタン、ペッタン”はゆっくり読みます。
なんどもあたまをたたかれていた…というおもちのセリフに、子どもたちからくすくすと笑い声が聞こえてきます。

きょうだいたちは、のしぼうでペッタンコにのばされて、プッチンとちぎられて、いろいろな味付けをされます。なっとうにまぜられる場面では、「ねばねばに」をいやそうにちょっと強調します。すると、「ウェー」と子どもたちからも同感のつぶやきが……。

主人公のかがみもちさんも、いつ食べられるか心配になってきました。ここでは少し改まった気持ちで読みはじめ、だんだん不安そうに読んでいくといいですね。

にげだす決心をしたシーンでは、力を込めて「このたびにげだすことにー」と語尾を少し長くし、次のページの「いたしました~」につながるように読みます。

そして、「いたしました~」と元気にうれしそうに読み、“ペッタン、ペッタン”はリズムよくスピードをあげて読んでいきます。

「それー ビロンビロンビローン」、いよいよこのお話のクライマックスです。
大声を出すのではなく、迫力のある絵と、ユーモラスな動きを生かすように、長く伸ばす印のところは思いっきり伸ばしながら読むといいでしょう。

にげだして、つかれておなかがすいておもちを食べだす場面では、ていねいに嬉しそうな表情や動作を表現しながら読んでいきます。

そして、最後の「フンゴ~」はまた次のページに繋げていくように語尾を伸ばしながらページをめくります。

「グルリン カポッ」とおもちが丸くなるようにイメージをして声に出します。
「おっ、これまたうまい」の後は、「ところで」で少し間をあけて、「なんだかからだがかたーくなってきました」は声のトーンを落として、何ごとが起きたのかを思わせるように読みます。

そして、数日後……たごさくどんと、おじいさんの会話の場面です。
まるくなったおもちを見上げながら、2人が首をかしげて、のどかな雰囲気でゆっくりと話をしている様子が表現されるといいですね。

最後のページは言葉はありませんが、ゆっくり見せてあげましょう。
子どもたちはいろんな発見をしてくれます。
「犬の背中にみかんがのってる!」と立ち上がって言ってくれる子どももいます。
本当によ~く見ると、なんとおもちの上ににわとりさんがいますね。
今年は酉年!
おめでたい『おもちのきもち』でみんなを笑顔にしてくれました。

おしまい。

「絵本別」 読み聞かせのコツ バックナンバー

  • まゆげちゃん

  • しょうぼうしの サルサさん

  • ねこの看護師 ラディ

  • ゆきみちさんぽ

  • おもちのきもち

  • パンダ ともだちたいそう

  • コロッケ できました

  • くまさん どこ?

  • バナーナ!

  • ピカゴロウ

  • うどん対ラーメン

  • ぞうちゃんと ねずみちゃん

  • はっきょい どーん

  • うめじいのたんじょうび

  • ぬいぐるみのミュー

  • おむすびころりん

  • だーれの おしり?

  • ケーキ やけました

  • でんごんでーす

  • アントンせんせい おでかけです

  • のりもの つみき

  • おんみょうじ 鬼のおっぺけぽー

  • さんさんさんぽ

  • ももんが もんじろう

  • パンツはちきゅうをすくう

  • とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり

  • ふってきました

  • カッパも やっぱり キュウリでしょ?

  • ねこ どんなかお

  • パン どうぞ

  • てぶくろ

  • もったいないばあさんの  てんごくとじごくのはなし

  • かけっこ かけっこ

  • びっくりはなび

  • ちいさなタグはおおいそがし

  • ブービーとすべりだい

  • イカになあれ

  • つかまえた!

  • ぼくだってウルトラマン

  • ぴたっ!

  • おにぎりにんじゃ

  • ぼくたちの ピーナッツ

  • ハッピー ハロウィン!

  • ねこときどきらいおん

  • よわむしモンスターズ

  • どろんこ! どろんこ!

  • もぐもぐもぐ

  • アントンせんせい

  • ごとんごとん ごー!

  • りんごはいくつ?

  • かもとりごんべえ

  • つるのおんがえし

  • かさじぞう

  • さんまいのおふだ

  • へっこきよめさま

  • さるかにがっせん

  • うらしまたろう

  • わらしべちょうじゃ

  • いっすんぼうし

全国をまわって読み聞かせをしている「おはなし隊」では月ごとに訪問先を募集中です! 月によって巡回する県が異なりますので、ご確認のうえお申し込みください。

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

おやすみなさいの絵本

  • ゆうくんの くまパジャマ

    ゆうくんの くまパジャマ

    中谷靖彦/絵
    カザ敬子/作

    ある日、ゆうくんに、素敵な「くまパジャマ」が届きました。さっそく着がえたゆうくんは、「ぼく、くまだぞー」とおおはしゃぎ。ところが、その後、ゆうくんに不思議なことがおこります。心温まる、おやすみ絵本の新定番。

  • ねんねん どっち?

    ねんねん どっち?

    宮野聡子/作

    どっち? という楽しい質問につぎつぎ答えていくうちに、自然に眠りの世界へといざなっていきます。おやすみ前のひととき、「どっちあそび」で親子の豊かな時間をすごしませんか?

  • ねんね

    ねんね

    さこももみ/作

    「おばけがこわくてねむれない。」というまみちゃん。だいじょうぶ、おばけもママといっしょにねんねしちゃったよ。安心しておやすみ。かわいい寝かしつけの絵本です。

  • ゆっくり おやすみ にじいろの さかな

    ゆっくり おやすみ にじいろの さかな

    マーカス・フィスター/作
    谷川俊太郎/訳

    眠れないにじうおは、こわいことばかり考えてしまいます。親子の愛情を感じさせる一冊。手に取りやすいミニサイズの年少版もおすすめです。

  • 0・1・2さいのすこやかねんねのふわふわえほん

    0・1・2さいのすこやかねんねのふわふわえほん

    前橋明/監修

    おふとんみたいに表紙がふわふわ! しぜんに生活リズムが身につき、気持ちのよい眠りへとみちびく、心とからだが安心するおはなしいっぱい!
    親子のふれあいを生む、ねんねのうたとおはなし決定版!

  • おやすみなさいの おと

    おやすみなさいの おと

    いりやまさとし/作

    おやすみなさいの時間です。でも、あらいぐまの子どもたちは、外からきこえてくる音が気になって眠れません。心安らぐ、静かでやさしい寝かしつけの絵本。

  • おやすみ ぞうちゃん

    おやすみ ぞうちゃん

    三浦太郎/作

    ぞうちゃんは、泣いたり笑ったり、おおいそがし。おやすみまでの一日を、ユーモアたっぷり、愛情豊かに描きます。シリーズ第3弾。

  • おやすみ のらちゃん

    おやすみ のらちゃん

    よねづゆうすけ/作

    猫ののらちゃんは、そろそろねるじかん。 きがえは? トイレは? はみがきは? おやすみ前にぴったりの、とっておき仕掛け絵本。

あかちゃん絵本